何といってもマイレージプログラムが魅力
基本的に、同じ航空連合に入っている航空会社同士は、マイレージプログラムで提携しているため、相互にマイルの獲得と、特典航空券の利用が可能になります。実際に具体的な例を見てみます。
マイル加算のチャンスが大幅に拡大
以前までは、「自分がよく利用する航空会社のマイレージプログラムに参加し、その航空会社便でマイルを貯め、そして、もし違う航空会社を利用する時は、またその違うマイレージプログラムに入会してマイルを貯める」というのが普通のパターンでした。
つまり、「マイルが異なるマイレージプログラムに散らばってしまい効率が悪く、特典航空券に十分なマイル数に達する前に有効期限がきてしまう」ということがよくあったのではないのでしょうか。
例えば、ANAの国内線・国際線をよく利用するのであれば、「素直に全日空のマイレージプログラムであるANAマイレージクラブに入会してマイルを貯める」というのが主流でした。
しかし、次に利用するエアラインがユナイテッド航空だったらどうでしょうか。ユナイテッド航空のマイルも貯めたいので、ユナイテッド航空・マイレージプラスにマイルを貯めようとしがちです。
しかし、実はANAマイレージクラブに、ユナイテッド航空搭乗によるマイルを加算することができるのです。
なぜこのようなことが可能かというと、ANAとユナイテッド航空は両方、同じスターアライアンスのメンバーだからです。
つまり、「わざわざ違うエアラインを利用する度に、違うマイレージプログラムでマイルを貯める」ということが不必要になるわけです。
もちろんユナイテッド航空以外にも、同じスターアライアンスのメンバーであれば、同じマイレージプログラム内でマイルを獲得することができます。
他にスターアライアンスメンバーとしては、エアカナダ、ニュージーランド航空、スカンジナビア航空などがあります。
つまり、「ANAの就航していない国にも、同じアライアンスの他の航空会社を利用して、ANAのマイルとして貯めること」ができるのです。
例えば、日本国内線とアメリカは自社便で、ANAの飛んでいないニュージーランドへはニュージーランド航空で、バンクーバーへはエアカナダで、という具合にうまくマイルを貯めることができるのです。
スターアライアンスがなかったら、、、、、
上の表のように、それぞれの航空会社のマイレージプログラムにマイルを加算しなくてはならず、とても非効率的になってしまいます。
特典航空券を手に入れるには、同じ航空会社の長距離フライトをたくさん飛ばなくてはならず、ほとんどの方にとっては特典旅行が遠い夢になってしまいます。
しかし、スターアライアンスがある現在では、、、
上の図のように、スターアライアンスのどの航空会社を利用しても全日空・ANAマイレージクラブの1箇所にマイルを貯めることができます。
違うエアラインを飛んでもマイレージプログラムを変える必要がないため、マイルを効率的かつ早く貯めることが可能になります。
特典航空券の選択肢も広がる
アライアンスはマイル加算時と同様、マイルを使用して特典航空券を手に入れる時も力を発揮します。
アライアンス誕生前は、参加しているマイレージプログラムのエアラインの路線しか、無料で飛ぶことができませんでした。
しかし、現在アライアンスに参加している会社の場合、同じアライアンスの他の航空会社の特典航空券も利用することができるのです。
例えば、全日空・ANAマイレージクラブの場合、日本国内やアメリカなどでは自社便の特典航空券を使えばいいのですが、デンマークにはANAは就航していません。
しかし、スターアライアンスに加盟しているスカンジナビア航空を利用して、コペンハーゲンへの特典航空券を手に入れることができるのです。
このようなことが、正にアライアンスの魅力なわけです。
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