マイルで得得 > マイレージ入門 > 注意点 > 区間数が多いと変更が難しい



複雑な(飛ぶ区間数が多い)旅程だと、後から希望日への変更が難しくなる

※このページでは、区間数が多いと、後から搭乗日の変更に苦労するケースについて解説しています。





目次(このページの内容)


特典航空券は好きな区間・ルートを飛べるのが醍醐味(例外あり)


特典航空券の醍醐味として、(使用するマイレージのルール範囲内で)、「好きな航空会社・路線で旅程を組み立てられる」点があります

例えば、ANAマイレージクラブの場合、国際線の特典航空券に、往路で最大2区間、復路で最大2区間、往復で合計最大4区間の国内線を含めることができます。(どの航空会社で、どのルートで飛べるかは、マイルを使うマイレージプログラムにより異なります)

例えば、ANAマイレージクラブのスターアライアンス特典航空券の場合、以下2つのケースでは、必要マイル数は同じ15,000マイルになります(必要マイル数は予告なしに変更される可能性あり)。

【国際線の区間のみ】
区間数 区間
1 羽田→ソウル
2 ソウル→羽田

【国際線+日本国内線区間】
区間数 区間
1 羽田→沖縄
2 沖縄→大阪
3 関空→ソウル
4 ソウル→関空
5 大阪→札幌
6 札幌→羽田


なんと、羽田〜ソウル金浦間の単純往復でも、ANA国内線を4区間足した旅程でも、必要マイル数は同じになります。

なので、「どうせ同じマイル数なら、たくさん飛んだほうがお得」と考える人もいます。

ソウルへの往復に加えて、沖縄や札幌に寄っても、同じマイル数で済むので、旅行先で観光などの計画がなくても、故意に遠回りする人も中にはいます。

関連ページ:
【投票結果】
国際線の特典航空券に、国内線区間を含めたことある?


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区間数が増えるほど、後から希望日に変更するのが難しくなる


いろいろ例外もありますが、ルール内で好きなルートを決められるのが魅力である特典航空券ですが、1つ欠点もあります。

それは、

「経路・航空会社を変更できないマイレージプログラムの場合、発券後にフライト日を変更するには、他の区間でも空席がある必要があり、場合によっては、なかなか空席がなく、すぐに変更できないケースもある」

ということです。

例えば、上に出てきた、ANAマイレージクラブのマイルで、沖縄や札幌に寄りながらソウルへ行く特典航空券を例にしてみます。

【国際線+日本国内線区間】
区間数 区間
1 羽田→沖縄
2 沖縄→大阪
3 関空→ソウル
4 ソウル→関空
5 大阪→札幌
6 札幌→羽田


往路は羽田→沖縄→大阪→ソウルですが、例えば、羽田の出発日を2日遅くしたいとします。 この場合、羽田→札幌→大阪では空席があっても、関西→ソウルでは特典航空券用の空席がないかもしれません。

逆に、関西→ソウルでは空席があるのに、羽田→那覇では空席がないかもしれません。

つまり、往路の羽田→沖縄、沖縄→大阪、関空→ソウルの3区間全てでうまく空席がないと、フライト日は変更できないことになります

復路でも、ソウル→関空に加えて国内線2区間があるので、全ての3区間でうまく空席が続く日程がなかなかないかもしれません(途中うまくストップオーバーを入れて調整することも可能)。

往路・復路の全区間でうまく空席がある日程では、絶対に仕事を休めない時期になり、仕方なく特典航空券をキャンセルせざるを得ない場合もあります。

ANAマイレージクラブでは、特典航空券をキャンセルする場合、3,000マイル引かれたマイル数が戻ってくるので、残高マイル数に余裕がないと、すぐにまた同じマイル数必要な特典航空券を予約できないリスクもあります。

ANAマイレージクラブのように、一旦特典航空券を発券すると、経路や航空会社は一切変更できないマイレージプログラムや、片道で3区間以上飛ぶような複雑な旅程だと、いざ変更しようとしても、うまく変更できないリスクがあるので注意が必要です。

このようなことから、必ず暦通りの休みしか旅行に行けない方などは、後から、他の休みの日に特典航空券の搭乗日を変更できる可能性を高めるために、あえて直行便(往復で2区間だけの旅程)を選ぶのも1つの方法です


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たくさんの区間を飛ぶ特典航空券は、後から航空会社や経路を変更できるマイレージプログラムが無難


上の例のANAマイレージクラブのように、一旦特典航空券を発券すると、経路や航空会社は後から変更できないマイルもありますが、逆にできるところもあります。

例えば、

・ユナイテッド航空・マイレージプラス
・デルタ航空・スカイマイル
・アメリカン航空・アドバンテージ
などで発券した特典航空券は、後からでも、手数料を払えばルート・航空会社も変更することができます


例えば、デルタ航空のマイルを使った、シンガポール行きの特典航空券、往路は、成田→ソウル仁川→上海→シンガポールというルートをで予約をしたとします。

ストップオーバーはできないので、上記全ての区間を、24時間未満に乗り継ぐ必要があります。

上の旅程で一旦発券し、後からフライト日を変更したくなった場合、全ての区間で、同日、または24時間未満の翌日に乗り継げる旅程でないと、フライト日の変更はできないわけです。どうしても、上の3区間飛ぶ旅程だと、希望日に空席がない可能性も十分あるわけです。

そのような場合、ANAマイレージクラブのように、航空会社・ルートをを変更できなければ、強制的に発券済みのフライト日で飛ぶか、キャンセルするしか選択肢はありません。

ところが、デルタ航空・スカイマイルのように、後から航空会社やルートを変更できるマイレージなら、後から好きなように変更することができます

例えば、成田→ソウル→上海→シンガポールだとうまく空席がない場合は、希望日に成田→台北→シンガポールに空席があれば、そちらに変更することができます(変更手数料はかかります)。

ANAマイレージクラブでは、このようにルートや航空会社を変更することはできないので、この点では、デルタ航空などのマイルのほうが優れています。

もし、何回も乗り継ぐ旅程の特典航空券を利用したくて、発券後にフライト日を変更しなければいけない可能性が高いのであれば、デルタ航空・スカイマイルのように、後からでもルートや航空会社も変更できるマイレージプログラムを利用したほうが無難かもしれません

どのマイレージプログラムだと、発券後の特典航空券でルート・航空会社を変更できるかどうかは、各マイレージプログラムの特典航空券・変更手数料ページの「発券後に変更できる?」の箇所をご覧ください。




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