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2008年07月01日から

カンタス航空・フリークエントフライヤー:
新しいタイプの特典航空券を追加

カンタス航空(QF)・フリークエントフライヤーが2008年7月1日から、新しい特典航空券のシステムを追加しました。

なお、QF・フリークエントフライヤーでは単位をマイルではなくポイントとしていますが、数字は変わらないので、ここでは混乱を防ぐためにマイルという言葉を使用しています。

今までの特典航空券のシステムは

1.カンタス&パートナー・クラシックアワード

というもので、当サイトのカンタス航空・フリークエントフライヤーの必要マイル数チャートで掲載しているものになります。

これは今までの通常のタイプの特典で、カンタス航空やジェットスター航空はもちろん、提携している日本航空キャセイパシフィック航空エアパシフィック航空などの特典も利用できることになります。

そして、今回追加されたのが

2.カンタス・エニーシートアワード(Any Seat Award)
3.ジェットスター・エニーシートアワード


の2つのタイプになります。

この2と3のタイプの特典航空券ですが、お金を払って乗る席(有償航空券の席)に空きがあれば、通常より多めのマイル(ポイント)を使えば特典で利用できる形式なっています。

つまり、有償航空券の席に空きがある限り、1.カンタス&パートナー・クラシックアワードでの必要マイル数より多めに設定されたマイル数を使えば、特典で乗れるということになります

どれくらい必要マイル数が多くなるかは、フライト日、路線、便によって変わるので、一定のマイル数は設定されていません。

違いをわかりやすくするために、成田−シドニーの片道の特典航空券を例にしたいと思います。なお、往復ではここで掲載した2倍のマイル数が必要になります。

まず、1.カンタス&パートナー・クラシックアワードでの必要マイル数は以下の通りです。

36,000マイル(カンタス航空)

成田−シドニー線ではカンタス航空が就航していて、ジェットスター航空は就航していないので、2.カンタス・エニーシートアワードでの必要マイル数を例にします。

約55,000マイル〜130,000マイル(カンタス航空)

なお、これはあくまでもだいたいの必要マイル数です。安い場合は6万マイル以下で乗れる場合もあれば、便によっては10万マイル以上かかる場合もあります。

2のタイプでは、必要マイル数は上がりますが、有償航空券の席があれば取れるので、お盆やゴールデンウィークなどの特別な時期を除けば、まず希望日に飛べるのが大きなメリットです。

また、2のタイプでは燃油サーチャージが免除されるので、必要マイル数が上がるとはいえ、そのことも考えて特典の価値を決める必要があります。

簡単に表してみると

1.は36,000マイル+約20,000円の燃油サーチャージ
2.は必要マイル数のみ

となります。

例えば、2.での必要マイル数が56,000マイルだった場合、通常の36,000マイルより20,000マイル多いことになりますが、20,000マイルでは燃油サーチャージ分の約20,000円がカバーされることになります。

ポイント・プラス・ペイを使えば
足りない分は現金で補充できる

今回導入されたもう1つのシステムとして、ポイント・プラス・ペイがあります。

これは、2と3で設定された高めの必要マイル数に足りない場合は、足りない分を現金で払えるサービスです。足りない分はクレジットカードで払うことになります。

例えば、上の成田−シドニーの片道特典を例にします。2.での必要マイル数が56,000マイルの場合、通常の1.での必要マイル数である36,000マイルとの差は20,000マイルになります。

なので、このポイント・プラス・ペイでは、この20,000マイル分を現金で払うことができます。

つまり、36,000マイル+足りない分の現金という組み合わせで特典を利用することができます。

なお、この例の足りない20,000マイル分を現金で払う場合、実際に払う金額は約オーストラリア210ドル(約2万円)になります。

ちなみに、ポイント・プラス・ペイの特典だと燃油サーチャージは免除されるので、場合によってはクラシックアワードとそれほど差がない場合もあります

例えば、上の例の場合、クラシックアワードだと片道36,000マイルだけで済みますが、燃油サーチャージ(約2万円)は自己負担になります。ところが、ポイント・プラス・ペイだと片道36,000マイル+約210ドルですが、約2万円の燃油サーチャージを払う必要はありません。

つまり、サーチャージを負担するクラシックアワードと、サーチャージが免除されるポイント・プラス・ペイのどちらでも、総合的な経費は同じということになります。

この場合、後者のポイント・プラス・ペイの方が選べるフライト日が多いわけですから、このほうが利便性がアップすることになります。

なお、これはもとの必要マイル数が56,000マイルの場合です。もとの必要マイル数が80,000マイルのように高くなると、その分現金で支払う金額も高くなります。

これからは、カンタス航空ジェットスター航空に限定されますが、スケジュールを優先される方には、特典の使い方が1つ増えたことになります。

最後に、1つ注意ですが、現在、この新しいエニーシートアワード、ポイント・プラス・ペイでの特典航空券ですが、日本発の旅程はオンライン(カンタス航空のホームページ)で発券できない状態です。

つまり、コールセンターで予約する必要があります。なお、日本のコールセンターで特典航空券を発券する場合、手数料として2,500マイルかかるのでご注意ください。

ちなみに、英語のみのサービスになりますが、シドニーのコールセンターだと、手数料を2,500マイルの代わりに現金のオーストラリア50ドルで支払うことが可能です

今回の新しいエニーシートアワードに関する詳細は、カンタス航空のサイトでも説明されているのでご確認ください。


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※このページの情報は2008年07月現在のもので、予告なしに変更されることがあります。