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(更新:2024年1月)

予約クラスとは何?

※このページでは、航空券の「予約クラス」について解説しています。





目次(このページの内容)


予約クラスはアルファベット1文字


各航空券には予約クラスというものがあって、「Y」「S」「Q」のようにアルファベット1文字がつけられています。

これは、エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスというような、シートのクラスとは異なるものになります。

この予約クラスですが、他にも
「ブッキングクラス」「運賃クラス」「サブクラス」などと呼ばれることもあり、航空会社により、呼ばれ方が異なることがあります。

ちなみに、ANAとJALは両社とも、公式サイトでは「予約クラス」という言葉を使用しています。

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同じエコノミークラスでも、たくさんの予約クラスが存在


同じシートクラスの航空券でも、違う予約クラスが設定されています。 例えば、
同じエコノミークラスの航空券でも、Y・B・S・Q・Vのように、複数の予約クラスが存在します

実際に使われいる予約クラスは航空会社により異なります。では、一体どのように予約クラスが設定されているかというと、料金の種類によって決められています。

例えば、エコノミークラスの場合、

・出発日当日でも購入できる普通運賃は「Y」クラス
・2週間前まで購入できる正規割引航空券は「H」クラス
・1年間オープンの格安航空券は「B」クラス
・3日前までに購入の格安航空券は「S」クラス
・格安パッケージツアーの「N」クラス


のように、運賃によって異なる予約クラスが使われています(上のはあくまでも例です)。

予約クラスがマイレージ的に大事な理由は、
予約クラスによりマイル加算率が異なるからです。基本的に、航空券代が高い予約クラスほど加算率が高く、航空券代が安い予約クラスほど加算率は低くなります。

例として、ANA/JAL国際線の予約クラスを見てみます。

ANA国際線・エコノミークラスの予約クラス一覧

ANA公式サイトに掲載されている、エコノミークラス国際線・予約クラス別のマイル加算率チャートです(ANA国際線搭乗分を、自社のANAマイレージクラブに貯める場合)。

現在、ANA国際線エコノミークラスには、12個の予約クラスがあり、運賃が高めの予約クラスは加算率が100%、安めの予約クラスは30%になっています。

JAL国際線の予約クラス一覧

JAL公式サイトに掲載されている、国際線・予約クラス別のマイル加算率チャートです(JAL国際線搭乗分を、自社のJALマイレージバンクに貯める場合)。エコノミークラスの場合、ANA同様、高めの予約クラスは100%、安めの予約クラスは30%になっています。

全ての航空会社で
「エコノミークラスの高めの予約クラスは100%、安めの予約クラスは30%」
というわけではありません。

マイル加算率は、乗る航空会社・加算先のマイレージプログラムにより異なり、高めのエコノミークラスは125%、一番安いエコノミークラスは0%、つまり加算対象外になるケースもあります。

ちなみに、世界中の航空会社で、普通運賃など高めの料金には「Y」「M」など、ツアーやキャンペーンなどの格安運賃には「Q」「V」などの予約クラスが使われる傾向があります(例外あり)。

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一部の予約クラスは、マイルの加算対象外になることも


マイルを貯めることを重視する場合、予約クラスを気にすべきケースがあります。

それは、マイレージプログラムによっては、マイル加算対象外の予約クラスが設定されているということです


例えば、
エコノミークラスの加算率は100%だとしても、自分の航空券の予約クラスが、加算対象外に設定されている場合があるのです

例にANAマイレージクラブを見てみます。

田中さんは、タイ国際航空利用のパックツアーでバンコクに行き、羽田〜バンコク線を往復しました。

ツアー予約後に自らタイ国際航空に電話をして、ANAマイレージクラブの会員番号を登録してもらい、羽田空港のカウンターでもANAのマイレージ番号が登録されていることを再確認しましたが、帰国後、何週間待ってもマイルは加算されませんでした。なぜならば、予約クラスが「V」だったからです。

実は、ANAマイレージクラブでは、タイ国際航空のエコノミークラスで、マイル加算対象な予約クラスは、

Y・B・M・H・Q・K・T・S

だけになるのです。

つまり、加算対象外である「V」クラスで、タイ国際航空を利用した田中さんは、ANAマイルを貯めれないことになります。

ただし、タイ国際航空の「V」クラスがマイル加算対象外になってしまうのは、ANAマイレージクラブに加算したい場合です。

例えば、マイル加算先が自社のタイ国際航空・ロイヤルオーキッドプラス、ユナイテッド航空・マイレージプラスなどであれば、加算率は低いですが「V」クラスでも加算対象になります(加算対象の予約クラス・加算率は予告なしに変更される可能性あり)。

このように、
同じ予約クラスでも、マイルを加算するマイレージプログラムにより、「加算率は70%」「加算率は50%」「加算対象外」のように異なるケースが多々あるので注意が必要です

上記のような事態を避けるためにも、可能な限りマイルを貯めたい場合
、必ず航空券を購入する際に、予約クラスを確かめる必要があります。 特に、安い運賃であるパッケージツアー、格安航空券だと注意が必要です

各マイレージプログラムの、提携航空会社の加算対象(外)の予約クラスは、マイル加算率チャートで確認することができます。

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マイル加算対象外でも価格重視することも大事


航空券の購入前に、予約クラスを確認することが大事ですが、実際に確認してみたら、結局は加算対象外の予約クラスになることもあります。

この時大事なのは、

「韓国・中国・台湾など、近めの国際線であれば、マイル加算対象外の予約クラスになったら、マイルのことは忘れること」

「逆に、欧米路線など長距離路線に乗る時、数千円〜1万円くらい追加料金を払い、マイル加算対象の予約クラスになる場合は、追加料金を払ってでも、マイルを貯めるのもあり(加算率が最低50%〜になる場合)」


の2点です。

近めのアジア路線なら、飛行距離も長くないので、マイルを貯めるだけのために、より高い航空券を購入するのは本末転倒です。

逆に、アメリカ・ヨーロッパ・アフリカなどに行く時、1万円料金が高い航空券だとマイル加算対象の予約クラスの場合は、あえてマイルを貯めるために追加料金を払うのもありなケースもあります。

例えば、当初の予約クラスは加算率0%のところ、プラス1万で加算率が50%になり、往復で約5,000マイル貯まるのであれば、マイルを貯めるために追加料金を払うのもありです。

貯まったマイルを将来使う時、
マイル単価が4円だとすれば、獲得した5,000マイルの価値は約2万になるので、1万の追加料金を払っても、結果お得なことになります

なので、行き先がアメリカ・中南米・ヨーロッパ・アフリカの時は、旅行会社に、

「1つ料金が上の予約クラスにする場合、追加料金はいくらになりますか?」

と聞いてみるのもありです。

旅行予約サイトで自らネットで予約する場合は、同じ航空会社でも、「一番安い運賃はマイル加算対象外」「1万円高いけどマイル加算率は50%」のようなケースもあるので、比較してみることをおすすめします。


各マイレージプログラムの、提携航空会社の加算対象(外)の予約クラスは、マイル加算率チャートで確認することができます。


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マイル計算が支払い金額ベースなら、予約クラスは関係なし


飛行機に乗ってマイルを貯める際、予約クラスが大事になるのは、フライトマイルの計算方法が

飛行距離 X 予約クラス別の加算率

の場合です。

予約クラスによって、加算率が30%・70%・0%と異なるので、予約クラスの事前チェックが大切になるわけです。

しかし、ここ数年で、フライトマイルの計算方法を、従来の飛行距離X予約クラスから

運賃金額ベース

に変更する航空会社(マイレージプログラム)が増えてきています。

つまり、飛ぶ距離や予約クラスに関係なく、支払う航空券代で獲得できるマイル数が決まるわけです。

実際に

2015年〜
 デルタ航空
2015年〜
 ユナイテッド航空
2016年〜
 アメリカン航空
2018年〜
 エールフランス航空/KLMオランダ航空
2023年〜
ブリティッシュエアウェイズ

のように、欧米系マイレージプログラムを中心に、航空券の金額ベースに移行されています。

これから上記航空会社に乗って、自社マイレージプログラムにマイルを貯める場合は、基本、
予約クラス別のマイル加算率を気にする必要がなくなりました

しかし、いくつかの例外もあります。

例外1:
航空券運賃ベースが適用されるのは、基本自社便になります。

例えば、デルタ航空搭乗分を自社のデルタ航空・スカイマイルに加算すると、計算は金額ベースになりますが、提携している大韓航空搭乗分を加算する場合は、従来の距離距離ベースになります。

例外2:
旅行会社経由のパックツアーを利用する場合は、従来の飛行距離ベースが適用されるケースがあります。

例えば、航空券をデルタ航空公式サイトで購入し、自社のデルタ航空・スカイマイルに加算する場合、運賃ベースになりますが、旅行会社のパックツアーでデルタ航空に乗る場合、従来の飛行距離ベースになります。


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予約クラスの調べ方


予約クラスの調べ方ですが、航空券だけの購入なのか、パックツアーの購入なのかにより異なります。

予約クラスが事前にわかることを優先するならば、
ベストな方法は「航空券だけをネットで自分で購入する方法」です。ネットで航空券を購入する時に、予約クラスがわかるからです(例外あり)。

逆に、出発寸前まで予約クラスがわからないのは、パックツアー利用時です。予約クラスを最優先する場合、パックツアーは避けるのが無難です。

それでは、購入方法別に、予約クラスの調べ方・わかるタイミングを以下でまとめてみます。

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旅行会社の場合


旅行会社の場合、会社により対応が異なりますが、基本的な流れは以下のようになります。

航空会社指定の航空券
→ 購入前に教えてくれる

航空会社未定の航空券
→ 航空会社自体がわからないから、予約クラスはわからない。出発の1−2週間前に航空会社がわかると同時に、予約クラスもわかる

航空会社指定のパックツアーを買う場合
→ 航空会社はわかっているが、予約クラスがわかるのは、出発の1週間ほど前、と言われるパターンがほとんど。つまり購入時ではわからない

航空会社未定のパックツアー
→ 出発の1週間ほど前に、航空会社がわかると同時に、予約クラスもわかる

つまり、
支払い前に予約クラスを知りたい場合は、「航空会社が決まっている航空券」を選ぶのがベストになります


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ネット/公式サイトの場合


現在、インターネットで購入できるサイトが増えていますが、まだ多くのサイトでは、購入ページに予約クラスが表示されなていないのが現状です。

旅行会社が運営している多くの航空券予約サイトでは、購入前の段階では、予約クラスが掲載されていないケースが多いです。その場合、旅行会社に電話をして、日付、路線、航空会社、運賃を伝えて、
「予約クラスは何ですか?」と聞けば、たいてい教えてくれます。

また、コールセンターを用意していないサイトの場合、代わりにメールで聞くのも1つの方法です。

各航空会社の公式サイトで航空券を購入する場合ですが、
一部航空会社では、公式サイトにも関わらず、予約クラスが掲載されていないケースがあります。例えば、エミレーツ航空がその1つです。

購入前に予約クラスを知りたい場合は、その航空会社に電話をし、日付、路線、運賃を伝えると、予約クラスを教えてくれます。

時々、
「公式サイトで購入する場合、運賃に関わらず弊社のマイルなら貯まります。どうして予約クラスを知りたいのですか?」

と尋ねてくるオペレーターがいますが、そう言われたら

「他社のマイレージを貯めたいので」
と言えば大丈夫です。


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購入後(支払い済み)の場合


格安航空券、パッケージツアーに関わらず、すでに購入したのであれば、一番手っ取り早い方法は、直接航空会社に電話をして聞くことです

例えば、パッケージツアーの場合、ツアーを購入した旅行会社ではなく、実際に搭乗する航空会社に直接電話をします。

例えば、ツアーでアシアナ航空に乗るとわかっている場合、旅行会社ではなく、直接アシアナ航空に電話をし、「予約クラスを教えてください」と言えば教えてくれます。

航空会社未定のツアー・格安航空券でも、出発の1週間前には航空会社が決まっていることがほとんどなので、航空会社が決まり次第、その航空会社に直接電話をすれば、予約クラスを教えてくれます。


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エクスペディアなら、事前に予約クラスがわかる


マイルを貯めることを重視するマイラーなら、航空券の購入前に予約クラスがわかることが重要になります。

おすすめなのが「エクスペディア」です。なぜなら、
エクスペディアで海外航空券を購入する場合、検索結果で予約クラスが表示されるからです

(※ ちなみに、エクスペディアで航空券だけを購入する場合は、検索結果に予約クラスが表示されますが、航空券+ホテルのパックを購入する場合は、検索結果に予約クラスは表示されません)

エクスペディアで航空券だけを購入する場合、予約クラスがその時点でわかるので、好きな予約クラスの航空券を購入することができます。

以下、エクスペディアでの予約クラスの確認方法です。

まずは通常通りに、出発空港、目的地空港、日付を選んで検索します。検索結果から、特定の航空会社と便を選択します。

エクスペディア 予約クラスの調べ方

特定の航空会社と便を選択すると、行きと帰りの便名・スケジュールなどが表示されますが、その画面の中に、赤丸で囲んである

「フライトおよび手荷物料金の詳細を表示する」

という箇所があるので、そこをクリックします。

エクスペディア 予約クラスの確認方法

するとフライトの詳細が表示され、その中に

「エコノミークラス(T)」

という箇所があります。

つまり、
この航空券の予約クラスは「T」なのがわかります

これで、大韓航空・「T」クラスのマイル加算率を調べることができます

ここでは大韓航空のソウル行きを例に挙げていますが、エクスペディアでの予約クラスの調べ方は、他の航空会社・路線でも同じになります。

同じソウル行きでも、上記の大韓航空のほかに、アシアナ航空、エチオピア航空、JALなどでも予約クラスを調べてみて、マイル加算率を比較するのも大事になります(時間は少しかかりますが)。

同じ行き先で、ほぼ同じ料金の他の航空会社でも、
予約クラスによってはマイル加算率が20−30%以上高いケースもあるので、少し面倒でも、他の航空会社の予約クラス・マイル加算率はチェックすることをおすすめします

例えば、下のようなケースが考えられます。
(マイル加算率は予告なしに変更される可能性あり)

・上記の大韓航空「T」クラス場合、デルタ航空・スカイマイルに加算すると加算率は25%と低め

・同じ日付・路線で、ほぼ同じ料金のアシアナ航空があり、その予約クラスが「V」で、ユナイテッド航空・マイレージプラスに加算すると加算率は50%

航空会社に特別なこだわりがない場合、マイル加算率が高くなるアシアナ航空を選ぶのも、マイラーならではの選択肢です(航空券の料金がほぼ同じ場合に限る)。

日本〜韓国間は短いので、数十パーセントの違いによる影響は小さいですが、欧米路線なら20−30%の違いは数千マイルの違いになるので、長距離路線ほど、比較するのが大事になります。




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