ユナイテッド航空・マイレージプラスのマイルを使う場合、ANA国内線特典航空券の予約開始日は、出発の「60日前」からになります。
つまり、行き(往路)の便が出発の60日前になっても、帰り(復路)の便も出発の60日前に入るまで、行きと帰りを同時に往復として予約することはできません。
1つの特典航空券(予約)として、往復を同時に予約したいのであれば、帰りの便の出発日の60日前になるまで待つ必要があります。
ANAマイレージクラブのマイルを使う場合、ANA国内線特典航空券の予約開始日は、出発の「2ヵ月前の同日」になり、行きの便の2ヵ月前の同日になれば、その時点で、帰りの便は2ヵ月前の同日になっていなくても、行きと帰りの便を一緒に予約できる特例が用意されています(帰りは行きの14日以内である必要はあり)。
例えば、行きが8月3日、帰りが8月10日の場合、往復一緒に予約できる日は以下の通りになります。
どの航空会社の
マイルを使う? |
行き・8月3日
帰り・8月10日
の特典航空券を
往復同時に
予約できる日 |
ANA |
6月3日 |
ユナイテッド航空 |
6月11日 |
ANAマイレージクラブのマイルだと、2ヵ月前の同日から予約でき、しかも帰りの便が行きの便から2週間以内であれば、行きと同時に帰りの特典航空券も予約できるので、6月3日に、往復分の予約が完了します(空席がある場合)。
ところが、ユナイテッド航空のマイルだと、帰りの便が60日前にならないと、行きと帰りを同時に予約することができないので、最速で予約できるのは6月11日となり、ANAマイレージクラブの6月10日よりほぼ1週間送れてしまいます。
ゴールデンウィークやお盆休みに近い日程だと、帰りの便の特典航空券用の席は、ANAマイレージクラブ会員が、約1週間先に優先的に確保することができるので、その1週間の間に、ANAマイレージクラブ会員だけで満席になってしまう可能性もあります。
競争の激しい日程で、往復との予約できる確率を上げたい場合は、ユナイテッド航空のマイルよりは、ANAマイレージクラブのマイルのほうが有利と言えるかもしれません。
行きの便だけでも確実に予約したいなら、片道ずつ予約する必要あり。ただし、キャンセルする場合、手数料が2倍になり膨大な金額になる。
ユナイテッド航空・マイレージプラスのマイルを使う場合ですが、帰りの便の予約ができる日まで待っている間に、行きの便が埋まってしまうのを避けるのを優先するのであれば、まずは行きの片道特典航空券を予約してしまうのも1つの方法です。
ANA国内線
特典航空券で
飛びたい日 |
ユナイテッド航空の
マイルを使って
ANA国内線
特典航空券を
予約できる日 |
行き
8月3日 |
6月4日 |
帰り
8月10日 |
6月11日 |
まず、8月3日出発分の行きは、60日前の6月4日に発券してしまい、8月10日出発分の帰りは、後から60日前の6月11日になったら、別に発券します。
この方法だと、6月11日までに、行きも予約できるかどうか、心配する必要が少なくなります。
ただし、万が一特典航空券をキャンセルする可能性がある場合は、高くなるキャンセル手数料に注意が必要があります。
現在、ユナイテッド航空・マイレージプラスでは、1つの特典航空券に対して、200米ドル(2万円前後)の手数料がかかります。
つまり、行きと帰りを別々に予約し、もし往復ともキャンセルすると、2つの特典航空券をキャンセルすることになり、キャンセル手数料も倍の400米ドルも払わなければなりません。
日本国内線の特典航空券を取り消すだけのために、4万円以上の手数料を払っては本末転倒です(もちろん、あえて手数料を払わずに搭乗しない、という選択肢もあります)。
なので、「私は年金生活者だから、必ず予定通りに旅行に行ける」「暦通りの休みで、実家に帰る旅行だから、まずキャンセル予定はない」など、ほぼ確実に飛ぶことがわかっている場合は、膨大なキャンセル手数料を気にせずに、行きと帰りを別々に予約するのもありです。
なお、2016年10月6日以降に発券する特典航空券は、キャンセル手数料が、1つの予約につき75米ドルと大幅に下がるので、400米ドルよりはかなり改善されます。
ユナイテッド航空・マイレージプラスのANA国内線特典航空券のルール等詳細はこちらでご確認ください。 |