前にジェットスタージャパン(日本国内線)に乗った時に、1つ思ったことがありました。
格安航空会社とは関係ないかもしれませんが、今回私は「マイレージプログラムの上級会員制度は、うまい戦略(マーケティング)だな」とあらためて思いました。
上級会員なのに、何もメリットを受けられない自分が虚しい
私はANAマイレージクラブのスーパーフライヤーズクラブ会員(SFC会員)、JALマイレージバンクのグローバルクラブ会員(JGC会員)なので、国内線でANAかJALに乗る限り、ラウンジに入ることができます。
私はカンタス航空・フリークエントフライヤーのマイル(ポイント)も貯めているのですが、有効期限が18ヶ月で、期限を延長させるには、18ヶ月以内に一度は提携航空会社に乗る必要があるわけです(他の方法で延長させるのも可能)。
日本国内線では、カンタス航空と同じワンワールドに加盟しているJALのほか、ジェットスタージャパンでもマイルを貯めることができ、結果、カンタス航空マイルの有効期限も延長させることができます。
残高が数千マイルならまだしも、一応1万マイルを超えているので、捨てるにはもったいないマイル数です。
だからと言って、有効期限の延長のためだけに、LCCより高いJALに乗る気にもなれません。
ということで、カンタス航空のマイルを失効させないためにも、12〜18ヶ月に一度は、ジェットスタージャパンで国内旅行をすることに決めています。
ジェットスタージャパンの国内線に乗る度に、私が感じることがあります。
それは、「乗るのがANAかJALだったら、優先チェックインできて、専用の保安検査レーン使えて、ラウンジにも入れて、優先搭乗もできるのになー」
「せっかく上級会員資格を持っているのに、上級会員のメリットを1つも受けられない格安航空会社に乗るのは、なんか虚しいな」
と思うのです。
同時に、「だったら上級会員のメリットを受けられるJALにして、カンタス航空マイルの有効期限を延長させればいいのはわかってるんだけど、片道5〜6000円で乗れるなら、ジェットスタージャパンにするなー」とも思ってしまうわけです。
ジェットスタージャパンで国内旅行を終える度に、「今度は少し高くても、上級会員として旅行できるJALにしようかな」と少し考えてしまいます。
あくまでも概算ですが、もし、福岡へ一泊旅行する場合、ジェットスタージャパンなら、往復の航空券とビジネスホテル1泊で、安い日程なら15,000円以内に収まることもあります。
ところが、JALになると、安めの航空券+ホテルのパックでも、25,000〜30,000円くらいはします。
つまり、上級会員としてJALに乗ると、1万円以上多くの出費がかかってしまうわけです。
ここでの判断は、
「1万円節約するために、格安航空会社で我慢するのか?」
「1万円多くなっても上級会員として、気持ち的に優雅になれるJALを選ぶのか?」
という判断になるわけです。
このコラムでお伝えしたかったことは、「1万円多くても、今度はJALにしようかな?」と考えていること自体、航空会社の上級会員制度は、マーケティングとして成功しているんだな、と思ったことです。
もし、カンタス航空マイルの有効期限を延長させるため、次回の国内旅行に私がJALを選んだのであれば、これは上級会員制度の戦略にハマったと言えるのかもしれません。
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