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コラム (2010年03月)
小説「マイレージ、マイライフ」を読んだ感想

こんにちは。マイルで得得のデイビッドです。

私もマイラーとして、数ヶ月前からとても楽しみにしている映画があります。それは「マイレージ、マイライフ」です。

ちなみに原題は英語で「up in the air」で、「Mileage, My Life」ではありません。

普段映画を見に行く時は、純粋に楽しむためにも、予備知識なしに見に行くことがほとんどですが、今回の映画は、主人公がマイレージ会員ということもあり、出来るだけ予備知識を得て見に行きたいと思っています。

なので、さっそく週末に集中して、書籍「マイレージ、マイライフ」を読んでみました。余談ですが、変な姿勢で一日中読み続けたので、腰を少し痛めてしまいました(笑)。

このコラムでは、面白いと思った箇所を少し引用しながら、マイレージ、マイライフの読んだ感想を述べてみたいと思います。

このコラムの1ページ目では「書籍・マイレージ、マイライフの簡単なあらすじ」、2ページ目では、「マイレージ関連の面白いと思った箇所」を触れてみたいと思います。

〜ご注意〜

このコラムでは、映画でも2010年3月20日公開予定である「マイレージ、マイライフ」のもとになった小説を読んだ感想をお伝えしています。

映画バージョンと小説バージョンでは、異なる部分がいくつもあるようですが、このコラムを読むことにより、映画「マイレージ、マイライフ」の一部の内容も事前にわかることになります。

なので、何も知らない状態で映画を楽しまれたい方は、このコラムを読まれないことをおすすめします。逆に、事前に情報を得て、より深く映画を楽しまれたい方は、ぜひお読みいただければと思います

マイレージ、マイライフの簡単なあらすじ(小説の場合)


主人公の名前はライアン・ビンガムで、映画ではジョージ・クルーニーが演じています。

ライアンの仕事はリストラ請負人で、会社の代わりにリストラを宣告して、その後の精神的なサポートをする仕事です。

仕事柄、アメリカ全国を飛び回るので、マイレージもそれなりに貯まっています。ライアンが貯めているのは、「グレートウエスト航空」という架空の航空会社のマイレージになります。

ライアンの目標は、グレートウエスト航空のマイレージプログラムで100万マイルを貯めることです。現在、同航空会社で100万マイルを達成した会員は9人いるので、ライアンは10人目になろうとしています。

この小説では、100万マイルに達するまでの数日間が舞台になります。ライアンの仕事に対する考え、飛行機で出会う人々、家族とのトラブルなどなど、ライアンが語り手となりストーリーは進んでいく、という設定になっています。

あらすじの紹介はこれぐらいにして、小説「マイレージ、マイライフ」は主人公がマイレージ会員ということもあり、マイラーには興味深い場面もたくさん登場します。

特に、「出張で飛行機をよく利用し、知らないうちにマイルがたくさん貯まり、そして上級会員になり、上級会員としての特権を満喫している」という方は、同感できる場面が多いかもしれません。

続いて、マイレージが出てくる箇所、そして私の読んだ後の感想を述べてみたいと思います。


マイレージに関わる箇所がたくさん

主人公がマイレージプログラムのエリート会員ということもあり、主人公に起こるマイレージ関連の出来ごとや、主人公のマイレージに対する考えが多数出てきました。

その一部を紹介しながら、私がふと感じたことも述べてみたいと思います。

19ページ
「僕にはドルよりマイルのほうが重要だ。インフレの影響も受けない。税金もかからない。もっとも純粋なかたちの個人資産」

主人公のマイルに対する強い執念のようなものを感じられる箇所です。

ただし、「インフレの影響も受けない」に対しては少し「う〜ん?」と思いました。

本来マイルはインフレを受けないものですが、特典航空券の必要マイル数が上がってしまえば、実質上マイルのインフレになってしまいます。

そういう意味では、「2009年マイレージニュースランキング」でも触れましたが、2009年は「マイレージインフレの年」と言えるかと思います(笑)


19ページ
「通販でステーキやレコードを買うのも、テレビショッピングで花束を注文するのもカードだ。マイレージのポイントを比べて買い物をし、ときにはサービスを競わせる。僕の株の仲介人は、配当をマイルで支払ってくれる」


いわゆる「陸マイラー」の部分が語られている文章です。英語に「陸マイラー」に相当する単語があるかは不明ですが、マイレージ発祥の国ですから、同じタイプの人たちがたくさんいることは予想できます。

「マイルによる配当支払い」は本当にあるかはわかりませんが、現実にあってもおかしくないサービスです。少し異なりますが、実際に日本でも「マイルに交換できるポイントによる株主優待」は存在します。

フライトマイル以外にも、マイルを貯めるチャンスを得たいのは、どの国でも同じかもしれません。


23ページ
「とり憑(つ)かれてるよ」


主人公がこう言われる場面がありますが、マイレージに全く興味がない人たちから見たら、正にマイラーはこう思われているのかもしれません。

例えば、先日ファミリーマートで、クレジットカードでチャージしたモバイルSuicaで支払いし、同時にANAマイルへ交換できるTカードも提示したのですが、その時のレジ係は「今日で3人目。洗脳された陸マイラー」なんて思っているかもしれません(笑)。


49ページ
「クレジットカードの番号を押し(これで5マイル加算。いつものように無言の計算が頭をよぎる)」


クレジットカードでマイルを貯めている方は、このような計算は頻繁にしているのかもしれません。

私も、「今月は外食がちょっと多すぎたかも。でも4万円だと約400マイルゲット」なんて考えることがよくあります。


166ページ
「フライトアテンダントが戻ってきて謝り、ペンとクーポンを差しだす。服を汚したお詫びに1,000マイルが加算されるクーポン券だ。これじゃ不充分だ、5,000マイルはほしいと言うと、これが彼女にできる精一杯だと答える」


お詫びマイルをもらったことがある人と話したことがありますが、基本的には「遅延」「欠航」「シートやテレビの故障」「その他のミス」などでお詫びマイルがもらえるようです。

シチュエーションや、会員レベルなどの基準は航空会社により異なると思いますが、これも顧客維持のために行われている戦略の一部かもしれません。


352ページ
「彼は1年前にユナイテッド航空で100万マイルを達成した。とはいえ東京とのあいだを往復して得たポイントだから、僕とは比較にならない」


マイレージ会員同士でも、内面では、このようなライバル心を抱いている人がいるのかもしれません。特に、同じ会社内での出張族の中では、あり得るかもしれません。

もし、例えば「100万マイル貯めた人たちの討論会」なんてしたら、それぞれ得意気に自分のマイル獲得歴を披露して、そのうち「うるさい、そこのアホ陸マイラー!」なんて喧嘩に発展するかもしれません(笑)。


406ページ
「社報にあなたの顔写真が載っていますからね。マイルの情報とともに。お客様で10人目ですね」


顔写真まではどうかわかりませんが、これは実際に行われていると思います。

もしかしたら、「この上級会員の方は、最近離婚されたので結婚・家族の話題はさけるように」なんて書いているのかもしれません。少しぞっとするのは私だけでしょうか。

以上ですが、マイレージ関連の箇所を少し紹介させていただきました。他にもマイレージ関連の箇所はたくさんあったので、全て読まれたい方は、ぜひ購入して読んでみてください。

映画との比較が楽しみ。
上映映画館は思ったより少なめ


2010年3月20日(土)に公開される映画「マイレージ、マイライフ」ですが、映画バージョンだと、話の重点が恋愛になっているようです。

期待するほどマイレージ関連のシーンはないかもしれませんが、私が知る限り、初のマイラー主演であるこの映画を存分楽しんできたいと思います。

ちなみに、私がいつも利用する映画館では上映されないようなので、どこか都内の映画館になるかと思います。

なお、前売り券は既に購入済みです。もちろん、マイラーらしくクレジットカードで払いました(笑)。

映画「マイレージ、マイライフ」を見に行った際は、あらためて観賞レポートをさせていただきます。

ストーリー、キャスト、上映映画館の一覧などの詳細は、公式サイトでご確認ください。

【関連ページ】
マイレージ、マイライフの公式サイト
マイレージ、マイライフ上映の映画館一覧


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※このページの情報は2010年03月現在のもので、予告なしに変更されることがあります。