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コラム (2011年03月)
実は、マイレージの世界では「例外」が多い?

こんにちは。マイルで得得のデイビッドです。

みなさんご存じの通り、マイレージプログラムにはたくさんのルールがあります。

マイレージプログラムにより多少異なりますが、例えば、

・マイレージプログラム入会前のフライトは事後登録の対象外
・XXXX航空の特典航空券が発券できるのは出発の4日前まで
・事後加算の際には搭乗半券が必要


などのルールがあります。

私たちマイレージ会員も、上のような規則に従ってマイレージプログラムを利用していることになります。

例えば、特典の予約は発券締切日までにしますし、事後登録には領収書や搭乗半券を送ったりもします。

しかし、時には、上記のような規定に従わなくても、「今回だけは特別に許可します」というように、例外が作られることもあるのです

私自身も数回経験したことがありますし、知り合いにもいます。時々、「今回だけ、こういうふうにしてくれましたよ」と、当サイトにご報告いただくこともあります。

それでは、実際に、どのような例外があったりするのでしょうか。いくつかのケースを挙げてみたいと思います。

なお、これから紹介するケースは、例外的に認められたことです。マイレージプログラムの規則上では基本的に出来ないことになっているので、マイレージプログラム名・航空会社名は伏せたいと思います

このコラムを理由に、「こんな例外を許可された人がいるんだから、私にもさせろ」とクレームが増えては困りますので・・・。

ケース1
「特典航空券の発券期限日を過ぎても発券できた」


1つ目のケースは、私が体験したことです。

某マイレージプログラムのマイルを使って特典航空券を発券したのですが、特典の発券締切日は「出発の3日前まで」となっていました。

しかし、実際に特典枠が空いていたのは2日後だったのですが、「発券は出発の3日前まで」のルールに引っかかってしまうので、本来であれば発券できないはずです。

ところが、オペレーターが「発券日が過ぎていますが、今回は特別に発券いたします」と、特別に発券してもらいました

ケース2
「本来だめな、入会前のフライトも事後登録してくれた」


2つ目も私が体験したケースです。

当時、私は2,3つのマイレージプログラムしか知らなく、某航空会社に乗った後に、ある他のマイレージプログラムに加算できることを知りました。

しかし、そのマイレージプログラムでは、入会前のフライトによる事後登録はできないことになっていました。規則にもちゃんと書かれていました。

駄目元で、「まだ入会していないのですが、今から入会して、搭乗済みの分の事後登録はできますか?」と聞いてみると、案の定「だめです」と言われました。当たり前です(笑)。

諦めきれなかった私は、もう一度電話をして、他のオペレーターに同じお願いをすると、「少々お待ちください」と言われ、「航空券の領収書と半券があれば特別に加算いたします」と言われました。

実際に、航空券の控えと半券を送ってから数週間後、ちゃんとマイルは口座に加算されていました。

ケース3
「搭乗半券の原本がなくても事後登録してくれた」


3つ目は、私の知り合いが経験したケースです。

現在は、オンラインで入力するだけで事後登録ができるマイレージプログラムが増えていますが、当時は、まだ郵送が一般的な方法でした。

私の知り合いが某航空会社で旅行に行ったのですが、空港のカウンターで、すっかりマイレージカードを提示するのを忘れてしまいました。しかも、搭乗半券も全て捨ててしまいました。

自社便はまだしも、提携航空会社の場合、事後登録をするには、ほぼ確実に搭乗半券が必要になります。

マイレージプログラムAに、搭乗半券がなくても事後登録できるかと聞くと、案の定「搭乗半券は必要です」と言われました。

そこで、もう1つ入会していたマイレージプログラムBに聞くと、「今回は特別に搭乗半券がなくても承ります。Eチケットのみ送ってください。しかし、時間がかかるかもしれません」とのことでした。

特にこれは、よく行われているのかもしれませんが、規則上では搭乗半券が必要となっているので、これも例外と言えるかと思います。

ケース4
「加算対象外の予約クラスだけど、特別に加算してくれた」


4つ目のケースは、当サイトにメールでご報告いただいたAさんの体験です。

某航空会社搭乗分のマイルを、他の航空会社の某マイレージプログラムに加算された時の話です。

某マイレージプログラムでは、某航空会社の加算対象予約クラスが、予告なしに変更されていました。(外資系マイレージプログラムではごく普通のことです)。

某航空会社のチケットを買った時は加算対象だったのに、搭乗する少し前に加算対象外になったので、マイルは加算されませんでした。もちろん、ちゃんと告知されなかったので、Aさんは知る余地もありませんでした。

勝手に加算対象予約クラスを変更した航空会社に腹が立ったAさんは、マイルを加算するように某マイレージプログラムを説得しました。

すると、搭乗日時点では加算対象外だったのですが、「今回は特別に加算します」と、実際にマイルは加算されたということです。

ケース5
「自社便が欠航になり他社便に変わったけど、自社便のマイルを加算してもらった」


最後に5つ目のケースとして、メールをいただいたBさんの経験を紹介します。

Bさんは、某マイレージプログラムに、マイレージプログラムと同じ航空会社で旅行に行き、マイルを加算する予定でした。往復すると、特典航空券に必要なマイルが貯まる予定だったそうです。

しかし、急きょ帰りの便が整備不良で欠航になり、他社便に振り替えられました。振り替えされた他社便のマイレージは貯めていないので、帰りの分のマイルは貯めませんでした。

そのマイレージプログラムの規則上、「利用予定の便が欠航になり、他社便になった場合、利用予定の便のマイルは加算されない」と書かれていました。

しかし、「特典航空券に必要なマイルを考慮しての旅行だった」「しかも欠航の原因は整備不良」ということで、Bさんは、その航空会社に、欠航便の分のマイルを加算するようにお願いしました。

すると、数日後に、「振り返られた他社便のマイルを加算されていないのを条件に、今回は特別に欠航した便のマイルを加算いたします」と言われたということです。

駄目元で言ってみる価値はある?

以上、5つの例外を紹介いたしましたが、「こんなことも出来るの?」とびっくりされた方もいるのではないでしょうか。

私も、特に4つ目のケース「加算対象外の予約クラスでも特別に加算してくれた」には少し驚きました。

大事なのは、「何でも駄目元で言ってみる」ことだと思います。聞いてみないと、実際にダメかどうかもわからないからです。

同時に、「最低でも2人以上のオペレーターに、同じお願いをしてみる」ことも大事かと思います。

すぐに「ダメです」と断るオペレーターもいれば、「上司に相談します」と言ってくれるオペレーターもいるかと思います。

最後に、このコラムを読んだことにより、「私も、上のようにお願い(または抗議)すれば、同じような例外を許可してくれる」と信じ込むのだけはご遠慮ください

例外と言っても、お願いする内容、タイミング、オペレーターの対応、その他事情により、許可される時もあれば、されない時もあります

このコラムで例外をご紹介したのは、「駄目元でも聞いてみれば、例外が認められることもあるので、試してみるのもあり」ということをお伝えしたかったからです

「抗議すれば何でも認められる」と勘違いして、「入会3〜4年前のフライトも事後登録してもらう」「しばらく加算対象外となっている予約クラスの航空券で無理やり加算してもらう」というようなことだけはおやめください(笑)

以上、いくつかの例外を紹介させていただきました。何か納得できないことがあった時は、航空会社に堂々とお願いする(抗議する)のも、マイレージ会員には多少必要なスキルなのかもしれません。


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※このページの情報は2011年03月現在のもので、予告なしに変更されることがあります。