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旅行記 (2010年04月)
スイス・ツェルマット(マッターホルン)の旅行記

ジャーマンウィングス、ケルン・ボン空港での乗り継ぎレポート」の続きです。

続いて、次の目的地、スイスのツェルマットの観光レポートをいたします。

ツェルマットはマッターホルンのある町
チューリッヒ空港から3時間半〜4時間かかる


今回の旅行に同行した母が絶対に訪れたい場所がプラハだったのですが、逆に、私が絶対行ってみたかった場所はツェルマットでした。

ツェルマット?という方も多いかと思いますが、ツェルマットはマッターホルンがある(見える)町として知られています。ツェルマットですが、私は今回調べるまで名前すら聞いたことがありませんでした。

なんとなく、「スイスに行ったらマッターホルンも見たい」と簡単に考えていたのですが、よくよく調べてみると、チューリッヒ空港からツェルマットまでは、電車で最低3時間半かかることがわかりました。

電車はツェルマットまで直行ではなく、途中フィスプ(Visp)という駅で乗り換えました。

時間帯によっては、途中のバーゼル(Basel)という駅でも乗り換えが必要になり、合計2回になることもあるようです。スーツケースが2つもあったので、乗り換え1回で良かったです。

電車の運賃ですが、スイスカードという電車のチケットを買いました。これは、スイス内の空港から、スイスのある都市への単純往復に使うことができるチケットです。その上、マッターホルンへの乗り物などが半額になります。

今回は、スイスでは、チューリッヒ空港〜ツェルマット間の単純往復だけだったので、このスイスカードピッタリでした。料金は、電車の2等席で15,400円でした。2等席でも十分きれいでした。

チューリッヒ空港には午後6時過ぎに着いたので、ツェルマット到着は夜の10時半になってしまいました。



終点、ツェルマット駅の様子です。4月でも、このようにスキー観光客がほとんどでした。後から調べてみると、山の高いところでは、年中スキーが出来るようです。

マッターホルンビューの部屋に宿泊
泊まったのはラ・クロンヌ


今回のヨーロッパ旅行は日本〜ヨーロッパ間は特典航空券で(ほぼ)タダになったとは言え、出来るだけホテル代を節約するためにも、今回はビジネスホテル〜中級ホテルを中心に泊りました。

しかし、親子そろってツェルマットにはなかなか来れないと思うので、ツェルマットだけはケチらずに、マッターホルンの見える部屋に泊りました。

料金ですが、いくつかのホテルを、違うホテル予約サイトで比較してみましたが、私が泊まった4月ですと、ラ・クロンヌ(La Couronne)というホテルが一番安かったので、そこに決めました。

一番安いと言っても、一泊300スイスフランしました。当時のレートで、一泊一部屋約24,000円でした。



ホテルの外観です。ログハウス的な建物になっていて、スイスらしいです。



ロビーの様子です。普通に綺麗でした。

ホテル到着は夜の11時を過ぎたので、辺りは真っ暗でした。なので、当たり前ですが、マッターホルンは部屋から見えなかったので、本当に見えるのは少し不安になりました。



朝早くから、「あらー、見えるわ!ちょっと起きなさいよ」と母の興奮した声で目が覚めました。私も起きてみると、このように、早朝のマッターホルンが見えました。

例えると、自然界のライオンが目を覚ました、という感じでしょうか。とてもパワーを感じました。ちゃんと部屋からも見えたので一安心です。

さっそく地元料理「Tartamhut」を試す

観光名所レポートの前に、まずは地元料理のレポートです。スイスと言えばチーズフォンデュですが、これは日本でも簡単に食べれるので、日本でもなかなか食べられない料理にしました。

ガイドブックの地球の歩き方によると、今回泊ったホテルの1階部分にオールド・ツェルマットという、評判の良さそうなレストランがあったので、次の日のディナーはそこでいただきました。

地球の歩き方には、「Tartamhut」という、とんがった鉄板に肉を引っかけて焼く料理がおすすめ、と書いてあったので、素直にそれを頼みました。



まずは、野菜や果物が入った小さな器をもってきました。真中は火になります。



別の皿には、このようにお肉が盛ってありました。ビーフ、ポーク、ラム肉といろんな種類がありました。



続いて、この料理のメインでもある、とんがった帽子のような形をした鉄板が来ました。とんがっている箇所があるので、そこに肉をうまく引っかけます。慣れるまで少し時間がかかりました。



下の周りの部分には、リゾットのごはんが入っていました。肉を焼いているうちに、リゾットも出来上がる仕組みです。



日本ではなかなか見られない光景です(笑)。



肉汁が下にたれて、リゾットの旨みになるようです。



このように、お肉、野菜、ソースというシンプルな組み合わせでいただきました。

おいしかったですが、飲み物も合わせて1人約5,000円しました。料理自体のレベルは和食ほど高くないので、一度だけ食べれば十分だと思います。

次の日は2つの展望台へ

ツェルマットでは、有名な展望台がいくつかあります。

その中でも、時間が限られていたこともあり、一番人気のある展望台である「ゴルナーグラート」(Gornergrat)と、ヨーロッパで最高地点の展望台である「マッターホルン・グレーシャー・パラダイス」(Matterhorn Gracier Paradise)の2箇所に絞りました。

まずはゴルナーグラートへ

まずは、ゴルナーグラートの展望台へ向かいました。ゴルナーグラートへは、鉄道のツェルマット駅付近から出発する、専用ケーブルカーに乗って登っていきます。



ゴルナーグラートのケーブルカー乗り場の様子です。往復68スイスフランですが、私は鉄道のスイスカードの半額特典を利用して、半額の34スイスフランになりました。何も言わなくても、窓口でスイスカードを見せれば大丈夫でした。



ケーブルカー車内の様子です。観光客でほぼ満席でした。一部は、スキー板を持ったスキーヤーの姿もありました。



出発直後は、このように町の中心部を走っていきます。走るというよりは、徐行スピートといった感じでしょうか。比較的ゆっくり登って行きました。



10分くらい経つと、一気に高いところになり、このように雪も見え始めました。



マッターホルンが見えてきました。久しぶりに本格的に感動してしまいました。思わず「うわー」と言ってしまいました。



いつの間にか、外は雪景色に変わっていました。



とてもスイスらしい写真です。真っ白い雪景色の中に、壮大なマッターホルンが堂々とあります。



スキーコースの真横も登って行きました。マッターホルンを見ながらのスキー、最高かもしれません。時間をかけてツェルマットまで来る人が大勢いる理由がやっとわかりました。



ゴルナーグラート駅に着きました。高さ3,089メートルです。



マッターホルンをバックにした、駅全体の様子です。電車ファンの方にはたまらない光景かもしれません。



駅から展望台までは、約10分くらい歩いたところになります。このように、カフェがありました。マッターホルンを見ながらの一杯、最高です。



母は日焼けが大嫌いなので、中のカフェからマッターホルンを眺めました。



日本人の団体客もたくさんいました。JCBカードも使えたので、陸マイラー的にもおすすめの観光スポットです(笑)。

続いてマッターホルン・グレーシャー・パラダイスへ
3つのロープウェーを乗り継ぐ


続いてマッターホルン・グレーシャー・パラダイスです。こちらは、ゴルナーグラートほど立派な景色は見れないようですが、ヨーロッパ最高地点ということなので、迷わず行ってきました。



マッターホルン・グレーシャー・パラダイス展望台へは、ロープウェイを乗り継いでいきます。ロープウェー乗り場は、ツェルマット駅から約15分歩いたところにありました。

バスでも行けるということですが、ツェルマットはガス自動車が禁止されていて、とにかく空気がおいしかったので、ぜひ歩いて行かれることをおすすめします。

料金は、往復で87スイスフランでした。スイスカードを提示したので、半額で済みました。



まずは、このような小さなロープウェーに乗ります。途中、フーリ(Furi)という乗り場で乗り換えです。



フーリで乗り換えです。降りた後は、マッターホルン・グレーシャー・パラダイスと英語で書かれているので、それに従い歩いてきます。



今度はこのような大きなロープウェーに乗ります。このロープウェーはトロッケナー・シュテーク(Trockener Steg)へ向かいます。



トロッケナー・シュテークから、さらにマッターホルン・グレーシャー・パラダイス行きのロープウェイに乗ります。このように、スキーヤーばかりで、私たち観光客は少し浮いていました(笑)。



最後のロープウェーです。また大型ロープウェーで、マッターホルン・グレーシャー・パラダイスまで向かいます。



降りると、暗いトンネル内を歩いていきます。



途中、「View Point」と書かれているので、そこを左に曲がります。そのまま他のスキーヤーと一緒にまっすぐ進むと、ゲレンデに出てしまうのでご注意ください。



左に曲がると、このような赤い扉のエレベーターがありました。これに乗って、展望台に向かいます。



エレベーターを降りると、今度はこのような階段を上ります。既に高さ4,000メートル近いところで空気が薄くなっているのですから、母はゆっくり登って行きました(私もですが)。



やっとヨーロッパ最高地点に着きました。3,883メートルです。富士山よりも高い地点へ、1時間もせずに来たことになります。すごいの一言です。



展望台には十字架もありました。



肝心な景色ですが、雲がかかっていてマッターホルンは見えませんでした。残念です。ちなみに、この展望台から見えるマッターホルンの形は、ツェルマットから見える形と異なるようです。



帰りのロープウェーの様子です。登りの時のスキーヤー達はみんな滑って降りるわけですから、ロープウェーはガラガラでした。私のような観光客が数名いました。

ツェルマットの評価
(あくまでも個人的な意見です)


ツェルマットの評価ですが、星5つ中、5つです

偏った評価になってしまうかもしれませんが、小さい時から憧れだったマッターホルンを、ようやく目の前で見ることができたので、その感動だけで星5つです。

ツェルマット内は電気自動車のみ走れるので、空気がとても新鮮で、とにかくリラックスすることができました。

スイスは英語もほぼ問題なく通じますし、ホテル、お店、ファストフード店の対応も、特別問題ありませんでした。

また、最近パワースポットという言葉が流行っていますが、私にとって、今まで生きてきた中で、このマッターホルンが一番のパワースポットになったと思います

ただ高いだけではなく、形的にも、何か力強さを感じられるのがマッターホルンです。見つめるたびに、何か力強いものを感じました。パワーをもらうとは、こういうことなんだな、とわかった気がします。

ちなみに、私は香港の夜景を初めて見た時にも、ある程度のパワーを感じたと思います。

ツェルマットは、他にも氷河特急などの目玉もありますが、今回は時間的・金銭的な制限から、マッターホルンを中心に観光しました。

マッターホルンをぜひ見られたい方は、空港から約4時間かけてでも、来るべき場所だと思います。マウンテン派の方はもちろん、私のように普段は自然に興味がない方でも、感動されること間違いなしです。

以上、ツェルマットの観光レポートでした。

次は、チューリッヒ空港の利用レポートをいたします


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※このページの情報は2010年04月現在のもので、予告なしに変更されることがあります。