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マイレージプログラムの選び方
その06:
−日本国内線は特典航空券に含められる?

関東地方と関西地方に住んでいない方は、おそらく地方から東京や大阪などへ国内線でいったん飛んでから、国際線を利用する方も多いのではないでしょうか。

地方から成田・羽田・関西経由で海外に行く場合、国際線の他に国内線の料金が追加され、余分な経費がでてしまったという方もいるかと思います(一部の正規割引航空券などでは、一部国内線を追加料金なしで利用できる場合もあります)。

例えば、札幌からニューヨークに行く場合、主な飛行ルートは以下のようになります。

・札幌→成田または羽田(国内線)
・成田〜ニューヨーク(国際線)

このようなルートで飛んだ場合、チケット代は国内線と国際線の料金を合わせたものになります。

つまり、首都圏に住んでいる人は国際線だけを利用すればいいところを、
地方に住んでいる人は国内線用の余計なお金がかかってしまいます

国内線も含めれば、特典航空券の利用価値がアップ

では、特典航空券を利用する場合はどうでしょうか。特典航空券で海外に行くときは、国内線のチケットは別に購入しなくてはいけないのでしょうか。

いいえ、違います

実は、マイレージプログラムによっては、
同じ必要マイル数で日本国内線を利用できる場合があるのです。

実際に具体的な例で見てみます。

例えば、ユナイテッド航空・マイレージプラスの会員であるAさんが、貯まったマイルを利用して、札幌からニューヨークへ行きたいとします。

この場合、必要マイル数はいくらになるでしょうか。日本−北アメリカ間のエコノミー必要マイル数は70,000マイルになっています。札幌は日本、そしてニューヨークは北アメリカ内なので70,000マイルで利用できることになります。

ここで大事なのは、
札幌からニューヨークまでの全てのフライト(区間)が70,000マイルの特典航空券で利用できるということです。

つまり、

・札幌−羽田または成田間(ANA
・成田−ニューヨーク間(ユナイテッド航空

のように、国際線だけではなく、
国内線も含めて同じ7万マイルで利用できるのです。

これは大変お得なことです。なぜならば、成田−ニューヨーク間だけを利用しても、必要マイル数は同じ70,000マイルになってしまうからです

追加マイルなしで国内線も利用できるということは、地方に住んでいる方(又は故意に地方から特典航空券を利用したい方)にとって非常に心強いことです。

しかし、これはあくまでもユナイテッド航空・マイレージプラスの場合です。日系航空会社と提携しているからといって、必ず同じマイル数で日本国内線も利用できるとは限りません。

例にブリティッシュエアウェイズ・エグゼクティブクラブを見てみます。

エグゼクティブクラブの会員であるBさんも、上のAさんと同じように、マイルを利用して札幌からニューヨークへ行きたいと思っています。

飛行ルートは上のAさんと同じ場合、ルート・航空会社は以下のようになります。

・札幌−羽田または成田(JAL
・成田−ニューヨーク(JAL)

成田−ニューヨーク間の必要マイル数は7万マイルです。なので上のルート全てが7万マイルで利用できます、と言いたいのですが、実は


日本国内線は7万マイルでは含まれない
のです。

つまり、7万マイルに含まれるのはJALの成田−ニューヨーク間のみで、JALの札幌−東京間を利用するには、追加の9,000マイルが必要になってしまうのです。

このように、ただ単に日系(ANAかJAL)とマイレージ提携しているからといって、必ずしも同じマイル数で日本国内線もカバーできるとは限らないのです

上の例の場合、地方からの国内線も同じマイル数で(1つの特典航空券として)利用したい方は、ブリティッシュエアウェイズ・エグゼクティブクラブではなく、UA/マイレージプラスのほうがいいことになります。

この国内線についての規定は、各航空会社によって異なります。日系と提携している各マイレージプログラムについての基本的なルールを下にまとめてみました。国内線も必ず含めたい方は、ぜひご覧になってください。

ANAと提携しているマイレージプログラムの場合

各スターアライアンス系のマイレージプログラムは全日空と提携しています。

当サイトで紹介している以下のスターアライアンス系プログラムでは、基本的に同じマイル数でANAの国内線を特典航空券に入れることができます。

ANAマイレージクラブ
エアカナダ・アエロプラン
アシアナ航空・アシアナクラブ
ユナイテッド航空・マイレージプラス
ルフトハンザドイツ航空・マイルズ&モア
シンガポール航空・クリスフライヤー
タイ国際航空・ロイヤルオーキッドプラス
ヴァージンアトランティック航空・フライングクラブ
(国際線もANA利用の場合)

ただし、アシアナ航空・アシアナクラブでは飛行マイル数によって必要マイル数が変わることがあります。

また、
遠回りになる一部ルートの場合、国内線を含められない場合があります。

JALと提携しているマイレージプログラムの場合

続いて日本航空と提携しているマイレージプログラムですが、以下のマイレージプログラムでは、日本航空の国内線が同じ必要マイル数で利用ができます。

JALマイレージバンク
アメリカン航空・アドバンテージ
キャセイパシフィック航空・アジアマイル
エミレーツ航空・スカイワーズ
エールフランス航空・フライングブルー

ただし、キャセイパシフィック航空・アジアマイルでは、飛行マイル数によって必要マイル数が異なる場合があります。

また、エミレーツ航空・スカイワーズと、エールフランス航空・フライングブルーでは、国際線でJALを利用する場合のみ、JALの日本国内線区間も同じ必要マイル数で利用することができます。

同じマイル数で国内線区間を飛びたいという方は、追加マイルが必要ないマイレージプログラムを選んで、国内線をお得に利用してください。


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