マイレージプログラム会員として心配されていることに、やはり「航空会社が倒産してしまったらマイルはどうなるの?」ということがあるかと思います。
答えを言ってしまえば、航空会社が倒産してしまえば、マイルは保護されずに消えてしまいます。つまり、マイルには法的保護がないことになります。
預金の場合、日本では1,000万円までの預金と金利は保護されるという法律があります。
マイルも金銭価値があるのだから、預金のように保護してほしいという考えも妥当ですが、残念ながら、現在マイルを保護してくれる法律はありません。
航空会社の倒産は頻繁には起こりませんが、実際に、オーストラリアのアンセットオーストラリア航空、アメリカのアロハ航空など、倒産してマイレージプログラムのマイルが無くなってしまった例があるのも事実です。
もちろん、航空会社は「来月倒産する予定です」のように告知するわけもないので、予想外の倒産にマイルを無駄にしてしまった会員がいるのも事実です。
経営破たんは大丈夫
以前に、アメリカのデルタ航空が経営破たんをしたことがありますが、これは、「経営破たん=日本でいう民事再生法を適用する」ということになります。
「破たん」という言葉が含まれているのですが、これは航空会社が倒産したわけではなく、政府の協力とともに経営を立て直していく手続きをしたことになります。
もちろん、倒産したわけではないので、マイルもそのまま維持されることになります(参考:航空会社の経営破たん=マイレージも危ない?)。
逆に、同じアメリカのアロハ航空は、経営破たん法を適用せず、倒産となったため、マイルもパーになってしまいました。
最近は、航空会社の業績が不振でも、経営破たん法を適用したり、航空会社が統合・合併したりして、メジャーな航空会社が倒産してしまうケースはあまりありません。
逆に、海外の規模の大きくない航空会社にマイルがある場合は、少しは最新情報に気を配るほうがいいかもしれません。 |