パース観光の続きです。パースからシドニーへ戻ってきた後、数日間シドニー滞在にし、今度はブリスベンに向かいました。
シドニーからブリスベンはローコストキャリアであるヴァージンブルー航空で、帰りのブリスベンからシドニーへはメジャーキャリアであるカンタス航空を利用しました。
料金は以下のようになりました。
ヴァージンブルー航空:約80ドル
カンタス航空 :約100ドル
やはり、ローコストキャリアであるヴァージンブルー航空(現在はヴァージンオーストラリア航空)のほうが安かったです。ちなみに、今回は約80ドルでしたが、もっと事前に購入し、時間の悪い便を選ぶと約60ドルまで下がることもあります。
しかし、今回はスケジュールを優先にしたかったので80ドルの高めのフライトを選びました。
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チェックインカウンター付近の様子です。このように、結構混んでいました。これだけの人がヴァージンブルーを飛んでいるわけですから、カンタス航空の業績にも影響しているのがわかります。
チェックインなどはカンタスと同じ
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このような自動チェックイン機を使って自分でチェックイン手続きをします。そして、預けたい荷物がある場合は、荷物預けカウンターに行って預けます。
これはカンタス航空でパースに行ったときと同じで、ローコストキャリアだからと言って機械や人が少ないということはありませんでした。
ヴァージンブルーは座席が指定できないから早い者勝ちである、と知り合いから言われていたのですが、実際にはちゃんと指定することができました。なので私は窓側を選びました。
カンタスも顔負けのヴァージンブルーのネットワーク
セキュリティー検査を抜けた後、ターミナル内をぶらぶらしてみました。すると、出発便の時刻表がありました。
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このように、ターミナル2の出発便はヴァージンブルー航空でいっぱいなのがわかります。ちなみに、カンタス航空はターミナル3を使用しているので、この時刻表には表示されていません。
ヴァージンブルーの行き先を見てみると、私が行くブリスベンの他にメルボルン、アデレード、パース、ケアンズと、ほとんどの主要都市へ飛んでいるのがわかります。
実際にヴァージンブルー航空の就航地一覧を見てみると、カンタス航空も顔負けの広いネットワークを持っているのがわかります。
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ターミナル2のゲートには、このようにヴァージンブルー航空の飛行機で一杯になっていました。ちなみに、ライバルであるジェットスター航空は同じターミナル2の反対側に位置するようです。
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搭乗ゲートの様子です。このように、ヴァージンブルー航空のオフィシャルカラーである赤色で、ゲート全体がコーディネートされていました。
意外な航空会社とのコードシェア提携
搭乗ゲートのフライト情報スクリーンを見てみると、思いもしなかったものが目に入ってきました。
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そうなんです。私が乗ったのはヴァージンブルー航空の221便ですが、なんとこのフライト、ユナイテッド航空の9505便としてのコードシェア便でもあったのです。
つまり、運航するのはヴァージンブルーですが、ユナイテッド経由で発券しユナイテッド便として搭乗すれば、ユナイテッド航空・マイレージプラス会員はマイルを貯めれることになります。
だったら、はじめからユナイテッド便として予約すればユナイテッドのマイルが貯まるじゃん!と思われるかもしれません。
しかし、これはあくまでもアメリカからシドニーへユナイテッドで飛び、シドニーからブリスベンに乗り継ぐ場合のみ利用できます。
例えば、ユナイテッドのサイトにて、ロサンゼルス−シドニー−ブリスベンという旅程のチケットを購入すれば、シドニー−ブリスベン間をUA便として搭乗することができます。
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実際に、ユナイテッド航空のサイトでこの旅程を検索してみると、このように便名はUnitedですが、実際の運航会社はVirgin
Blueと表示されていました。
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機内の様子です。満席ではありませんでしたが、搭乗率は結構高かったほうだと思います。
ローコストエアラインの特徴とは?
まず、ローコストエアライン(キャリア)ですが、運賃を下げる代わりに、必要最低限のサービスしかしないというのが特徴です。
では、実際にメジャーキャリアとは、どのような違いがあるのでしょうか。
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少し余談ですが、これはシートポケットの中です。このように、誰かが噛んだガムとゴミが入っていました。コスト削減の一環として、掃除の手間も抜いているのかもしれません(笑)。
飲み物と食事が有料
ローコストキャリアの特徴として、飲み物と食べ物の有料化があります。つまり、通常のメジャーキャリアだと無料でもらえるものにお金を払う必要があります。
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これはシートポケットに入っていたメニューの一部です。ジュース一缶が2ドル50セント(約250円)と高めに設定されていました。
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続いて食べ物です。ハム&ビーフサンドイッチが5ドル(約500円)でした。本当は頼んで写真をお見せするべきなのですが、そこまで頭が働きませんでした。ご了承ください・・・。
こんなものまで有料??
さすがローコストキャリア。有料化は徹底されているようで、こんなものまで有料になっていました。
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そうなんです。音楽を聞くためのヘッドセットまでもが有料化の対象になっていたのです。2ドル50セント(約250円)になっていました。
一瞬こんなものまで有料なの?とびっくりしてしまいましたが、こういう細かいところまで有料化することにより、運賃を低く抑えることができるのかもしれません。
ちなみに、となりの1席を挟んで通路側に座っていた客は、ヘッドセットを使用していましたが、お金を払ってはいなかったので、おそらく自分のヘッドセットを持ち歩いていたのだと思います。
ということは、ローコストキャリアのフライトで満足するには、飲み物、食べ物、ヘッドセットの全てを自分で持ち込む必要があるようです。
また、先ほど飲み物も有料化と言いましたが、実はコーヒーは無料で配られていました。ところが、面白いことに、コーヒーをもらっていた乗客はあまりいませんでした。
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飛行中に撮った外の様子です。オーストラリア東海岸を左側に見ながら、ブリスベンのある北へ飛んでいきました。
ちなみに、一部の飛行機にはパーソナルモニターが装備されているとのことですが、私が乗った飛行機には付いていませんでした。
ヴァージンブルーに乗った感想
久しぶりに乗ったローコストキャリアでしたが、少し前にメジャーキャリアであるカンタス航空にも乗ったので、よい比較ができました。
ヴァージンブルー航空では飲み物、食べ物、ヘッドセットの全てが有料化だったわけですが、その分運賃が低くなっているわけですから仕方がありません。
もし、このけちっぽいサービスが嫌なのであれば、全てのサービスが無料で受けられるカンタス航空にすればいいだけのことです。
ちなみに、またシドニー−ブリスベン間を飛ぶ機会があれば、私は数十ドル多く払ってもカンタス航空を選ぶと思います。
一番の理由としてカンタス航空・フリークエントフライヤーで設定されている1,000ミニマムマイルがあります。
片道100ドル以下の割引運賃で同路線を乗っても、ミニマムマイル(最低加算マイル数)が1,000マイルに設定されているので、とても効率よくマイルが貯まるからです。
実際にカンタスのマイルで特典を利用する時、マイルの利用価値が高めになる旅程で飛べば、ヴァージンブルーより多く払った数十ドルのもとはとれるのではないでしょうか。
ただし、これはあくまでもマイレージ好きな私の意見であり、マイレージなんてどうでもいいという方には、数十ドル安いヴァージンブルーのほうが魅力的なのかもしれません。
今回ヴァージンブルーに乗って、サービスのあり方、マイレージの価値などについて考えさせられました。
私はマイルを貯めていることもあり、ヴァージンブルーよりカンタスの方がいいという空気が伝わってしまったかもしれませんが、有料化を除けば、ヴァージンブルーでも十分満足できるかと思います。
また、このレポートを書いている2008年6月現在では、ヴァージンアトランティック航空・フライングクラブであれば、ヴァージンブルーでマイルを加算することができます。
なので、マイルが加算できなかった2008年2月と比べれば、今はマイレージの視点でもヴァージンブルーに乗ってもいい理由があります。ヴァージンブルーでの加算率チャートはこちらでご確認ください。
以上、ヴァージンブルー航空のフライトレポートでした。次回は、ブリスベンの観光レポートをしたいと思います。 |