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直行便ではなく経由便を飛ぶ(遠回りして乗り継ぐ)
※このページでは、遠回りして多くのフライトマイルを貯める方法を解説しています。
乗り継いで飛行距離を長くしたほうがマイルは貯まる
路線により異なりますが、直行便より遠回りする経由便を利用したほうがマイルを多く獲得することができます。
例えば、ユナイテッド航空・マイレージプラスの会員である田中さんが東京−フランクフルト間を往復したいとします。
ユナイテッド航空とマイレージ提携をし、東京からフランクフルトまで直行便を運航しているのは
・ANA
・ルフトハンザドイツ航空
の2社になります。
もちろん直行便ほど早くて便利なものはありませんが、田中さんはより多くのマイルを獲得したいと考えています。
そこで田中さんは、スターアライアンスに加盟しているシンガポール航空・シンガポール経由で行くことにしました。
実際に獲得マイル数にどのような差が出るかは、下の図をご覧下さい(獲得できるマイル数は、加算率100%の場合)。
ルフトハンザドイツ航空
ANA
直行便の場合 |
往復
11,856
マイル獲得
(片道 5,928 マイル) |
|
|
シンガポール航空
シンガポール経由の場合 |
往復
19,396
マイル獲得
(片道 9,698 マイル) |
|
上の図のように、シンガポール経由の場合、約7,000マイルも多く獲得することができます。
ちなみに、約7,000マイル多く獲得できるのは加算率が100%の場合です。安めの運賃やツアーで加算率が50%になると、獲得できるのは半分の約3,500マイルになります。
ここではシンガポール航空のシンガポール経由を例にしていますが、他社でも同じようなことが実現できます。
シンガポール経由以外には
・マレーシア航空のクアラルンプール経由
・タイ国際航空のバンコク経由
・ベトナム航空のベトナム経由
・キャセイパシフィック航空の香港経由
などが考えられます。
上記の東南アジア経由の他に
・大韓航空、アシアナ航空のソウル経由
・ヨーロッパのその他の都市経由
でも、直行便よりは多くのマイルを獲得できますが、北アジア経由のため、お得というほど多くのマイルは獲得できません。
又、このような経由便は、ある限られたエリアでしか利用することができません。日本出発でこの方法が使えるのは、東南アジア経由のヨーロッパ行きが主なルートになります。
他にも「ソウルや中国経由のアメリカ行き」や、「東南アジア経由のオセアニア行き」でも直行便よりは、多くのマイルを獲得できます。
例えば、関西からロサンゼルスまで直行便を利用すると、片道で約5,712マイルですが、ソウル経由で行くと、片道で約6,479マイルと、約780マイルも多く獲得することができます(加算率100%の場合)。
このように経由便を利用することにより、マイルを多くもらえることはおわかり頂けかと思います。
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乗り継ぎ航空券のほうが直行便より安くなることが多い
上記の遠回りで行く方法ですが、獲得できるフライトマイル数が多くなる以外のメリットとして、直行便で行くよりも航空券代が安くなるメリットもあります(安くならないケースもあり。また、日本〜韓国・台湾などの近距離路線も除く)。
つまり、より少ないお金で、より多くのマイルを貯めることができることを考えると、遠回りで行く方法は、マイラー的にお得なことがわかります。
実際にどれくらい安くなるかは時期や航空会社によって異なりますが、数万円位の差が出ることも珍しくありません。
あくまでも例ですが、直行便より乗り継ぎのほうが安くなるケースは、以下のようになります。
【東京〜バンコク】
ANA、JAL、タイ国際航空の直行便より、ベトナム航空のベトナム経由、中国国際航空の北京経由などのほうが、1万円以上安くなるケースあり
【東京〜ニューヨーク】
ANA、JAL、ユナイテッド航空の直行便より、アシアナ航空のソウル乗り継ぎ、中国東方航空の上海乗り継ぎなどのほうが、1−2万円以上安くなるケースあり
【関空〜パリ】
エールフランス航空の直行便より、中国国際航空の北京乗り継ぎ、エミレーツ航空のドーハ乗り継ぎ、ベトナム航空のホーチミン乗り継ぎなどのほうが、1−2万円以上安くなるケースあり
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経由便は疲れることも忘れずに
マイル的には役立つ遠回りですが、遠回り旅行には1つ欠点があります。それは、「所要時間がとても長くなる」ということです。
今回の東京〜フランクフルト往復の場合、直行便だと片道の飛行時間は約12時間ですが、シンガポール経由だと、乗り継ぎ時間も含め約23時間と2倍の長さとなります。
途中、乗り継ぎ空港で休めるとはいえ、約1日もエコノミークラスのシートで過ごすのは、かなりきついかもしれません(参考:「マイルとスケジュール、どちらを優先すべき?」)。
しかし、1日かけてでもマイルを多く獲得したい方には、とても魅力的なフライト方法と言えます。マイル獲得と利便性のバランスを考えながら、最終的に決められることをおすすめします。
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航空券支払い金額ベースの場合、飛行距離は関係ないから遠回りするメリットなし
遠回りするほど(飛行距離が長くなるほど)貯まるフライトマイル数が増えるのは、マイル加算方式が通常の
「飛行距離 X 予約クラスによる加算率」
の場合です。
例えば、マイル加算率が同じ50%でも、羽田からソウルへ飛ぶより、欧米に飛んだほうが多くのマイルが貯まります。
しかし、一部マイレージプログラムでは、自社便に乗った場合のマイル計算方式が「飛行距離制」ではなく、「支払い料金制」が導入されています。
支払い料金制が適用される場合、遠回りして多くのマイルを貯める技は使えません。
例えば、デルタ航空・スカイマイル、ユナイテッド航空・マイレージプラス、アメリカン航空・アドバンテージ、エールフランス航空・フライングブルー、ルフトハンザドイツ航空・マイルズ&モアなどでは、「支払い料金制」になるケースがあります。
(※公式サイトでなく航空券予約サイトやパックツアーなどで乗ると、従来通りの飛行距離制が適用される場合もあり)
例えば、ユナイテッド航空の航空券を公式サイトで購入し、マイルを自社のユナイテッド航空・マイレージプラスに加算する場合、支払い金額に基づいてマイルが貯まるため、航空券代が同じなら、行き先がホノルルでもサンフランシスコでも、貯まるマイル数は同じになります。
この場合、遠めのサンフランシスコに飛んでも、その分多くのマイルが貯まるわけではありません。
もし公式サイトで購入したユナイテッド航空の航空券で、アメリカ本土に飛ぶ距離相当のマイルを貯めたいのであれば、自社のユナイテッド航空・マイレージプラスではなく、あえて従来通りの飛行距離ベースでマイルが貯まるANAマイレージクラブなどに、マイルを加算するのも1つの方法です。
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