アメリカン航空(AA)・アドバンテージでは、アメリカン航空搭乗分のフライトマイルを、自社のアメリカン航空・アドバンテージに加算する場合のマイル計算方法が変更されます。
詳細は以下の通りです。
●変更日
2016年8月1日搭乗分から
●対象のフライト
アメリカン航空搭乗分のフライトマイルを、アメリカン航空・アドバンテージへ加算する場合
アメリカン航空搭乗分のマイルを、JALマイレージバンク、キャセイパシフィック航空・アジアマイル、カンタス航空・フリークエントフライヤーなど、提携している他社のマイレージプログラムに加算する場合は、今回の変更の対象にはなりません。
また、アドバンテージと提携しているJALやフィンランド航空などの搭乗分のマイルを、アドバンテージに加算する場合も、今回の変更の対象外になります。
●対象の運賃
アメリカン航空から直接購入する、アメリカン航空の航空券
逆に、パッケージツアーなど、具体的な航空券代が明示されていない航空券でアメリカン航空を利用する場合は、従来通りの飛行距離制が適用される予定です。例えば、往復の飛行区間が1万マイルで、マイル加算率が50%であれば、獲得できるのは5,000マイル、という感じです。
●新しいマイル計算方法
従来の「区間マイル数Xマイル加算率」方式から、「航空券に払った金額」方式へ変更
航空券に払った金額のうち、対象になるのは航空券の基本運賃と燃油サーチャージ額です。その他の諸税は対象外になります。
●獲得できるマイル数
アドバンテージの
会員レベル |
航空券代に払った
1米ドルにつき
獲得できるマイル数 |
一般会員 |
5 マイル |
ゴールド会員 |
7 マイル |
プラチナ会員 |
8 マイル |
エグゼクティブ
プラチナ会員 |
11 マイル |
アメリカン航空の航空券を日本で日本円で購入した場合は、その金額を米ドルに換算した後に、上のマイル計算が適用されます。
例えば、アメリカン航空の航空券代が10万円で、その内訳が「基本運賃6万円」「燃油サーチャージ3万円」「その他諸税1万円」の場合、基本運賃と燃油サーチャージを足した9万円に対して、上記のマイル数を獲得できることになります。
1米ドルの為替レートが100円とした場合、9万円は900米ドルになります。その場合、会員レベル別に獲得できるマイル数は以下のようになります。
アドバンテージの会員レベル |
900アメリカドル
払った場合に
獲得できるマイル数 |
一般会員 |
4,500 マイル |
ゴールド会員 |
6,300 マイル |
プラチナ会員 |
7,200 マイル |
エグゼクティブ
プラチナ会員 |
9,900 マイル |
このように、会員ステータスが上がるにつれて、獲得できるマイル数も増えます。
これからは、多くお金を使う人が、より多くのマイルを獲得できるシステムに。「遠くへ飛んだ分、より多くのマイルを獲得」という概念は無くなることに
アメリカン航空搭乗分をアドバンテージに加算する場合、多くの金額を払うほど多くのマイルを貯められることになります。
なので、今までのように「たくさんのマイルを獲得したいから遠くへ飛ぼう」という概念が変わることになります。
例えば、航空券代(基本運賃と燃油サーチャージ)が900ドルであれば、行き先はオーランドであろうとロサンゼルスであろうと、獲得できるマイル数は同じになるわけです。
オーランドへ閑散期の安めの運賃で900ドル(相当の日本円)払った場合と、ロサンゼルスへ繁忙期の高めの運賃で1400ドル(相当の日本円)で払った場合では、近めのロサンゼルスへ飛んだ時のほうが、より多くのマイルを獲得できることになります。
基本的に、アメリカン航空で獲得できるフライトマイル数は減少
プラチナ会員やエグゼクティブプラチナ会員など、上位のステータス会員でない限り、変更後は、獲得できるフライトマイル数は少なくなります。
例えば、1米ドルの為替レートが100円で、アドバンテージの一般会員を例にしてみます。
航空券代
+
飛行区間 |
変更前 |
変更後 |
航空券代は
8万円。
成田〜ダラス
間を往復 |
12,854 マイル |
4,000 マイル |
航空券代は
10万円。
羽田〜ロサンゼルス
間を往復 |
10,964 マイル |
5,000 マイル |
上の成田〜ダラス/フォートワース間の例だと、変更前と変更後では、獲得できるマイル数に8,000マイル以上の差が生まれます。
つまり、変更後は、アメリカン航空利用で獲得できるマイル数は一気に少なくなります。
そのうちアメリカ・中南米方面へアメリカン航空を利用される予定の方で、直接アメリカン航空から購入をし、旅行時期を調整できる場合は、フライトマイルがより多く貯まる日までに旅行されることをおすすめします。
ただし、パッケージツアーでアメリカン航空を利用される場合は、変更後も、上記の支払い金額制ではなく、従来通りの飛行距離制が適用される予定です。
なので、マイル加算率が70%のように比較的高めの予約クラスになった場合は、獲得できるマイル数は、現在と極端には変わらないことになります。
2016年8月1日搭乗分からの変更を含む、アドバンテージ、アメリカン航空のマイル加算率チャートはこちらからご覧ください。
ちなみに、2015年1月にはデルタ航空が、2015年3月にはユナイテッド航空が、「自社から購入した自社便の航空券」に対して、マイル加算方式を金額制にしたため、今回のアメリカン航空の変更がされると、アメリカ大手3社で同じ方式になります。 |