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スターアライアンス:
徹底ガイド
※ このページでは、アライアンス(航空連合)のスターアライアンス(Star Alliance)について解説しています。
スターアライアンスには、28の航空会社が加盟
2023年6月現在、スターアライアンスは世界中の28の航空会社で構成されています。
28社の内訳は、正規メンバー(フルメンバー)の航空会社が26社、コネクティング・パートナー(接続パートナー)の航空会社が2社になります。
↓正規メンバーとコネクティング・パートナーの違いは?
28社のうち、20の航空会社が日本に就航しています。
スターアライアンスは1997年に結成され、代表する航空会社は、アメリカ地区からはユナイテッド航空、ヨーロッパ地区からはルフトハンザドイツ航空になります。
各エリアごとの、スターアライアンス加盟航空会社は以下の通りです。
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日系エアライン(1社)
↓日系エアライン |
●ANA
(1999年10月15日に加盟)
※●印は、日本に就航している航空会社 |
現在、スターアライアンスにはANAが加盟しています。
JALはワンワールドに加盟しており、スカイチームには日系エアラインは加盟していません。
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アジア系エアライン(7社)
お隣り韓国からはアシアナ航空、台湾からはエバー航空、中国からは中国国際航空、東南アジアからはシンガポール航空とタイ国際航空と、アジア内ではバランスよく航空会社が配置されています。
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アメリカ系エアライン(4社)
上記4社のうち、日本にはユナイテッド航空、エアカナダが乗り入れています。
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ヨーロッパ系エアライン(10社)
ヨーロッパ系は10社のうち、ルフトハンザドイツ航空、スイス航空、LOTポーランド航空、スカンジナビア航空、トルコ航空の5社が日本に乗り入れています。
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オセアニア系エアライン(1社)
↓オセアニア系エアライン |
●ニュージーランド航空
(1999年05月03日に加盟)
※●印は、日本に就航している航空会社 |
オセアニア系は、ニュージーランド航空がスターアライアンスに加盟しています。
オーストラリアの航空会社は加盟していませんが、ANAが羽田〜シドニー線を運航しています。
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中東/アフリカ系エアライン(3社)
↓中東/アフリカ系エアライン |
●エジプト航空
(2008年07月11日に加盟)
●エチオピア航空
(2011年12月13日に加盟)
・南アフリカ航空
(2006年04月10日に加盟)
※●印は、日本に就航している航空会社
|
現在、スターアライアンス加盟の上記アフリカ/中東系エアラインで、日本に就航しているのは、エジプト航空とエチオピア航空になります。
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「コネクティング・パートナー」エアライン(2社)
↓コネクティングパートナー |
●吉祥航空
(2017年05月23日に加盟)
・タイスマイル航空
(2020年02月25日に加盟)
※●印は、日本に就航している航空会社
|
最近では、2020年2月25日に、タイのタイスマイル航空が新たな「コネクティングパートナー」として加盟しています。
これからも、小規模・中規模エアラインを中心に、コネクティングパートナーの航空会社は増えていく予定です。
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正規メンバーの航空会社と、コネクティング・パートナーの航空会社の違いは?
スターアライアンスには、正規メンバーの航空会社が27社、コネクティング・パートナーの航空会社が1社加盟しています。
正規メンバーとコネクティング・パートナーの主な違いは、
「正規メンバーは、その航空会社だけを利用する場合でも、スターアライアンスのシルバー/ゴールド会員は、優先チェックイン、荷物重量/個数の緩和、ラウンジ利用、優先搭乗などのメリットを受けられる」
「コネクティング・パートナーは、その航空会社と正規メンバーの航空会社を乗り継いで利用する場合は、スターアライアンスのシルバー/ゴールド会員は、優先チェックイン、荷物重量/個数の緩和、ラウンジ利用、優先搭乗などのメリットを受けられる」
「コネクティング・パートナーだけを利用する場合は、上記のメリットは受けられない」
ということになります。
名称に「コネクティング」という言葉が含まれている通り、「接続」する航空会社として使う場合のみ、スターアライアンスのメリットを受けられることになります。
接続するとは、同じ旅程(同じ1枚の航空券・Eチケット)内に、正規メンバー、コネクティング・パートナーの両方の航空会社が含まれていることを意味します。
以下、具体的な航空会社名を出して、例を挙げてみます。
正規メンバーにはANA、コネクティング・パートナーには吉祥航空を利用するとします。
1つの予約で、ANAで成田→上海、吉祥航空で上海→長春という旅程で飛ぶ場合、ANAとの接続に吉祥航空を乗る旅程になるので、上海→長春では、スターアライアンスのメリットを受けることができます。
ANAスーパーフライヤーズカード会員、ユナイテッド航空・マイレージプラスのゴールド会員などで、スターアライアンスのゴールド会員資格がある場合は、吉祥航空の上海→長春間を飛ぶ時、乗るのがエコノミークラスでも、ゴールド会員の特典を受けられます。
出発地の上海/浦東空港では、ビジネスクラスカウンターでチェックイン、ラウンジの利用、優先搭乗などの特典を受けられます。
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コネクティング・パートナーの航空会社でも、マイルの加算・特典航空券の利用は可能。ただし、一部のマイレージプログラムのみ
スターアライアンスの正規メンバー航空会社だと、スターアライアンスのどのマイレージプログラムでも、互いにマイルを貯めることができ、特典航空券の予約も可能になります(加算率や必要マイル数などの違いはあり)。
ただし、コネクティング・パートナーの航空会社だと、マイルの加算・特典航空券の利用ができるマイレージプログラムは、一部に限定されています。
2023年6月現在、コネクティング・パートナーである吉祥航空で、マイルを貯められて、特典航空券を予約できるマイレージプログラムは以下の通りです。
・ANAマイレージクラブ
・ユナイテッド航空・マイレージプラス
・エアカナダ・アエロプラン
・中国国際航空・フェニックスマイル
・エバー航空・インフィニティ・マイレージランド
・シンガポール航空・クリスフライヤー
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これからスターアライアンスに加盟する可能性がある航空会社
既にスターアライアンスに加盟している一部航空会社と提携している、最近関係を強めている等の理由で、アライアンスに加盟するなら、スターアライアンスである可能性が高い航空会社は、以下の通りです(あくまでも可能性です)。
・アズールブラジル航空
(ブラジル)
・マンゴー航空
(南アフリカ)
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過去にスターアライアンスから脱退した航空会社
・アドリア航空
(2019年に脱退/倒産のため)
・USエアウェイズ
(2014年に脱退/合併のため)
・コンチネンタル航空
(2012年に脱退/合併のため)
・上海航空
(2010年に脱退)
・アンセットオーストラリア航空
(2001年に脱退/倒産のため)
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ラウンジ一覧
スターアライアンスのゴールド会員、ビジネスクラス以上に乗客は、スターアライアンス加盟各社のラウンジに入れます。
航空会社別のラウンジ一覧は、以下の通りです(日本就航の航空会社のみ抜粋)。
・ANA
・中国国際航空
・エアインディア
・アシアナ航空
・エバー航空
・深?航空
・シンガポール航空
・タイ国際航空
・エアカナダ
・ユナイテッド航空
・LOTポーランド航空
・ルフトハンザドイツ航空
・スカンジナビア航空
・スイス航空
・トルコ航空
・ニュージーランド航空
・エジプト航空
・エチオピア航空
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上級会員制度
スターアライアンス自体が、上級会員制度を用意しているわけではありません。
スターアライアンスに加盟している航空会社のうち、どこか1社の上級会員になることにより、自動でスターアライアンスの上級会員資格も与えられます。
なので、必ずしもANAの上級会員を目指す必要はありません。ユナイテッド航空やシンガポール航空などの上級会員になっても、ANAに乗る時、上級会員としてラウンジに入ったりすることが可能です。
航空会社別(マイレージプログラム別)の上級会員制度は、以下のリンク先をご覧ください。
・ANAマイレージクラブ
・エアカナダ・アエロプラン
・ユナイテッド航空・マイレージプラス
・アシアナ航空・アシアナクラブ
・シンガポール航空・クリスフライヤー
・タイ国際航空・ロイヤルオーキッドプラス
・ルフトハンザ航空・マイルズ&モア
・スカンジナビア航空・ユーロボーナス
ちなみに、スターアライアンスのゴールド会員でなくても、乗るのがエコノミークラスでも、成田の国際線ANAラウンジに入れる方法があります。
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メリット1:
加盟航空会社数が1番多い
ワンワールド、スカイチームに比べると、スターアライアンスは加盟航空会社数が1番多くなります。
コネクティングパートナーの航空会社を含んだ場合、スターアライアンスの加盟航空会社は28社になります。
ワンワールドは15社、スカイチームは20社なので、スターアライアンスの27社は多いことがわかります。
最大の加盟航空会社数を誇るスターアライアンス。世界の各方面でマイルの獲得・使用ができます。
日本国内線はANAで、アメリカ方面はユナイテッド航空などで、アジア方面はアシアナ航空などで、ヨーロッパ方面はルフトハンザドイツ航空などで、オセアニア方面はニュージーランド航空などで、アフリカ方面はエチオピア航空ように、日本から各方面への直行便フライトで、マイルを獲得・使用することができます。
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メリット2:
ANAが加盟
日本からは、全日空がスターアライアンスに加盟しているので、日本国内線でマイルの獲得・使用ができます。これは日本人には大きなメリットになります。
また、「海外へ行く時はやっぱり日系エアラインがいい」という方も、海外へANAを利用することができ便利です。
ANAは日本を拠点としているので、日本から、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアと各方面へ直行で飛べるのがメリットにもなります。
昔は、ANAの国際線ネットワークはJALより劣っていましたが、現在はJALと同じくらい広いネットワークになっているので、海外旅行の時にもANAを選びやすくなっています。
マイレージですが、自社の全日空・ANAマイレージクラブをはじめ、提携しているユナイテッド航空・マイレージプラス、アシアナ航空・アシアナクラブ等でも、ANAをパッケージツアーで利用してもマイルが加算されるため、使い勝手がよくなっています。
そのため、主にANAを利用する場合でも、自社のANAマイレージクラブに限定せず、他に提携している数多くのマイレージプログラムの中から選べるのは、大きなメリットと言えます。
また、普段は安めの外資系エアラインで貯めたマイルも、スターアライアンスならば、マイルを使ってANA便に搭乗することも可能です。
普段は安めの外資系でマイルを貯めて、特典航空券では高めの全日空を選ぶのも、賢いマイルの使い方です。
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メリット3:
地方からの乗り継ぎが便利な、アシアナ航空が加盟
スターアライアンスにはANAが加盟しているので、日本各地から、東京や大阪を経由して海外へ行くことができます。
それでも十分なのですが、地方からの利便性を増やしてくれるのが、韓国のアシアナ航空になります。
日本では9都市に就航しているので、地方から海外へ行く時、行き先によっては、羽田経由より便利なケースもたくさんあります。
例えば、九州や中国地方から東南アジアへ飛ぶ場合、遠回りの東京乗り継ぎよりも、アシアナ航空のソウル乗り継ぎのほうが、時間が短縮される傾向があります。
ソウルの仁川空港は乗り継ぎ客のために、効率よく設計されているので、同じターミナル内で乗り継ぎが完了するので楽です。
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メリット4:
北アジアに強い
スターアライアンスは、北アジアのネットワークが豊富です。
日本はANA、韓国はアシアナ航空、台湾はエバー航空、中国は中国国際航空と、4つ全ての国からのメジャーキャリアが加盟しているのは、スターアライアンスだけになります。
スカイチームも韓国、台湾、中国からはメジャーキャリアが加盟していますが、肝心な日本からの航空会社はありません。
ワンワールドはJALが加盟していますが、韓国と台湾からの加盟航空会社はありません。
スターアライアンスだと、日本国内線、韓国、台湾、中国へのネットワークが豊富なのが強みになります。
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メリット5:
アメリカ方面は3社から選べる
北アジアに加えて、日本〜北米間のネットワークも、スターアライアンスの強みになります(メキシコを除く)。
日本〜北米間だと、スカイチームはデルタ航空の1社、ワンワールドはJALとアメリカン航空の2社体制になります。
ところが、スターアライアンスだとANA、ユナイテッド航空、エアカナダと大手の3社体制となっています。
アメリカへのANA、ユナイテッド航空の直行便が少々高めでも、エアカナダのカナダ経由だと安めになることもあり、料金重視の場合にも、選択肢が増えることになります。
また、カナダで航空連合に加盟しているのは、スターアライアンスのエアカナダだけになるので、カナダ方面へ行かれる方にも、スターアライアンスが便利です。
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デメリット1:
高めの航空会社が多い
スターアライアンスは一般的に、「料金が高めの航空会社」が目立ちます。
日本のANAをはじめ、ヨーロッパはルフトハンザドイツ航空、アジアはシンガポール航空、オセアニアはニュージーランド航空など、あまり格安の運賃を出してこない航空会社が多いです(例外あり)。
例えば、東南アジアだと、シンガポール航空やタイ国際航空より、ベトナム航空やマレーシア航空などのほうが安いケースが多くなります(例外あり)。
ただし、中国国際航空にすれば、北京経由にはなりますが、東南アジア、ヨーロッパ、オセアニア方面への格安料金を頻繁に出してきているので、「乗り継ぎ+中国系エアライン」でも大丈夫な方は、このデメリットは弊害にならないかもしれません。
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デメリット2:
ロシアへの直行便がない
スターアライアンスは加盟航空会社数がトップなので、各方面に強いと認識されがちですが、意外に弱いエリアも存在し、その1つが「ロシア」になります。
スカイチームはアエロフロートロシア航空が、ワンワールドはJALが、モスクワへの直行便を飛ばしていますが、現在スターアライアンスには、日本〜ロシア間を飛んでいる航空会社がありません。
ロシアへ出張や旅行で頻繁に行かれる方で、直行便を重視する場合は、スターアライアンスは不便になります。
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