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ワンワールド:
徹底ガイド

※ このページでは、アライアンス(航空連合)のワンワールド(OneWorld)について解説しています。




目次 (このページの内容)



ワンワールドには、14の航空会社が加盟


2021年4月現在、ワンワールドは世界中の14の航空会社で構成されています(コネクトパートナーを除く)。

14社のうち、11の航空会社が日本に就航しています。ワンワールドの加盟航空会社数は、他のアライアンスに比べると少ないですが、
代わりに、日本に就航しているエアラインの割合が高くなっています

ワンワールドは1999年に結成され、代表する航空会社は、アメリカ地区からはアメリカン航空、ヨーロッパ地区からはブリティッシュエアウェイズになります。

各エリアごとの、ワンワールド加盟航空会社は以下の通りです。


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日系エアライン(1社)


↓日系エアライン
JAL
 (2007年04月01日に加盟)

印は、日本に就航している航空会社


現在、ワンワールドにはJALが加盟しています。

ANAはスターアライアンスに加盟しており、スカイチームには日系エアラインは加盟していません。


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アジア系エアライン(3社)


↓アジア系エアライン
キャセイパシフィック航空  
 (設立時から加盟)
 (傘下にキャセイドラゴン航空
マレーシア航空
 (2013年02月01日に加盟)
スリランカ航空
 (2014年05月01日に加盟)

印は、日本に就航している航空会社


日本近辺の韓国、台湾、中国からの加盟航空会社はなく、香港を拠点とするキャセイパシフィック航空、マレーシア航空、スリランカ航空と、東南アジア方面に寄った配置になっています。

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アメリカ系エアライン(2社)


↓アメリカ系エアライン
アメリカン航空
 (設立時から加盟)
アラスカ航空
 (2021年4月に加盟

印は、日本に就航している航空会社


上記2社のうち、日本にはアメリカン航空が乗り入れています。


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ヨーロッパ系エアライン(4社)


↓ヨーロッパ系エアライン
ブリティッシュエアウェイズ
 (設立時から加盟)
イベリア航空
 (1999年09月01日に加盟)
フィンランド航空
 (1999年09月01日に加盟)
S7航空(シベリア航空)
 (2010年11月15日に加盟)

印は、日本に就航している航空会社


ヨーロッパ系は4社のうち、ブリティッシュエアウェイズ、イベリア航空、フィンランド航空、S7航空の4社全部が、日本に乗り入れています。

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オセアニア系エアライン(1社)


↓オセアニア系エアライン
カンタス航空
 (設立時から加盟)

印は、日本に就航している航空会社


オセアニア系は、カンタス航空がワンワールドに加盟しています。

同じオセアニアからのニュージーランド航空は、スターアライアンスに加盟しています。


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中東/アフリカ系エアライン(3社)


↓中東/アフリカ系エアライン
カタール航空
 (2013年10月30日に加盟)
ロイヤルエアモロッコ航空
 (2020年04月01日加盟)
ロイヤルヨルダン航空
 (2007年04月01日に加盟)

印は、日本に就航している航空会社


現在、ワンワールド加盟の上記アフリカ/中東系エアラインで、日本に就航しているのは、カタール航空だけになります。

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「コネクト・パートナー」エアライン(1社)


↓コネクトパートナー
フィジーエアウェイズ
 (2018年12月05日に加盟)

印は、日本に就航している航空会社


現在、ワンワールドの「コネクト・パートナー」エアラインは、フィジーエアウェイズだけになります。

これからも中規模・小規模エアラインを中心に、コネクトパートナーは増える可能性もあります。


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正規メンバーの航空会社と、コネクト・パートナーの航空会社の違いは?


ワンワールドには、正規メンバーの航空会社が14社加盟しており、それに加えて、コネクト・パートナーの航空会社が1社あります。

正規メンバーとコネクト・パートナーの主な違いは、

「正規メンバーは、ワンワールド全ての航空会社のマイレージプログラムで、相互にマイルの加算・特典航空券の予約ができる。ワンワールドのサファイア/エメラルド会員は、優先チェックイン、荷物重量/個数の緩和、ラウンジ利用、優先搭乗などのメリットを受けられる」

「コネクト・パートナーは、一部の正規メンバーのマイレージプログラムと限定で提携している。優先チェックイン、優先搭乗は全マイレージプログラムの上級会員が対象だが、ラウンジ特典は一部のマイレージプログラムのみ


ということになります。

ラウンジ特典を受けられるマイレージプログラムは、以下の通りです。

・アメリカン航空・アドバンテージ
・ブリティッシュエアウェイズ・エグゼクティブクラブ
・キャセイパシフィック航空・アジアマイル
・カンタス航空・フリークエントフライヤー

逆に、JALマイレージバンクなどで、サファイア・エメラルドの資格があっても、フィジーエアウェイズに乗る時は、ラウンジには入れないことになります。


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コネクト・パートナーの航空会社でも、マイルの加算・特典航空券の利用は可能。ただし、一部のマイレージプログラムのみ


ワンワールドの正規メンバー航空会社だと、スターアライアンスのどのマイレージプログラムでも、互いにマイルを貯めることができ、特典航空券の予約も可能になります(加算率や必要マイル数などの違いはあり)。

ただし、コネクト・パートナーの航空会社だと、マイルの加算・特典航空券の利用ができるマイレージプログラムは、一部に限定されています

2021年4月現在、コネクト・パートナーであるフィジーエアウェイズで、マイルを貯められて、特典航空券を予約できるマイレージプログラムは以下の通りです。

・アメリカン航空・アドバンテージ
・ブリティッシュエアウェイズ・エグゼクティブクラブ
・キャセイパシフィック航空・アジアマイル
・カンタス航空・フリークエントフライヤー

現在、JALマイレージバンクは含まれていないので、フィジーエアウェイズに乗ってJALマイルの積算、JALマイルを使ったフィジーエアウェイズ特典航空券の予約は、共にできません。

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これからワンワールドに加盟する可能性がある航空会社


既にワンワールドに加盟している一部航空会社と提携している、最近関係を強めている等の理由で、アライアンスに加盟するなら、ワンワールドである可能性が高い航空会社は、以下の通りです(あくまでも可能性です)。

中国南方航空
 (中国)
バンコクエアウェイズ
 (タイ)
エアリンガス航空
 (アイルランド)
ゴル航空
 (ブラジル)


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過去にワンワールドから脱退した航空会社


ラタム航空
 (2020年に脱退/スカイチーム加盟のデルタ航空と資本提携したため)
・エアベルリン
 (2017年に脱退/倒産のため)
・マレブハンガリー航空
 (2012年に脱退/倒産のため)
・メキシカーナ航空
 (2010年に脱退/倒産のため)
・エアリンガス航空
 (2007年に脱退)
・カナディアン航空
 (2000年に脱退/合併のため)


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ラウンジ一覧


ワンワールドのサファイア・エメラルド会員、ビジネスクラス以上に乗客は、ワンワールド加盟各社のラウンジに入れます。

航空会社別のラウンジ一覧は、以下の通りです(日本就航の航空会社のみ抜粋)。

JAL
キャセイパシフィック航空
マレーシア航空
スリランカ航空
アメリカン航空
ブリティッシュエアウェイズ
イベリア航空
フィンランド航空
S7航空
カンタス航空
カタール航空
フィジーエアウェイズ

ちなみに、1回も飛ばずにワンワールドのサファイア会員になり、JALサクララウンジを含むワンワールド系ラウンジに入れる裏技があります


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上級会員制度


ワンワールド自体が、上級会員制度を用意しているわけではありません。

ワンワールドに加盟している航空会社のうち、どこか1社の上級会員になることにより、自動でワンワールドの上級会員資格も与えられます。

なので、必ずしもJALの上級会員を目指す必要はありません。アメリカン航空などの上級会員になっても、JALに乗る時、上級会員としてラウンジに入ったりすることが可能です。

航空会社別(マイレージプログラム別)の上級会員制度は、以下のリンク先をご覧ください。

JALマイレージクラブ
アメリカン航空・アドバンテージ
キャセイパシフィック航空・マルコポーロクラブ
マレーシア航空・エンリッチ
ブリティッシュエアウェイズ・エグゼクティブクラブ
カタール航空・プリビレッジクラブ
カンタス航空・フリークエントフライヤー

ちなみに、1回も飛ばずにワンワールドのサファイア会員になれる裏技があります

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メリット1:
JALが加盟


日本からは、日本航空がワンワールドに加盟しているので、日本国内線でマイルの獲得・使用ができます。これは日本人には大きなメリットになります

また、「海外へ行く時はやっぱり日系エアラインがいい」という方も、海外へJALを利用することができ便利です。

JALは日本を拠点としているので、日本から、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアと各方面へ直行で飛べるのがメリットにもなります。

マイレージですが、自社のJALマイレージバンクをはじめ、提携しているアメリカン航空・アドバンテージ、ブリティッシュエアウェイズ・エグゼクティブクラブ等でも、JALをパッケージツアーで利用してもマイルが加算されるため、使い勝手がよくなっています。

そのため、主にJALを利用する場合でも、自社のJALマイレージバンクに限定せず、他に提携している数多くのマイレージプログラムの中から選べるのは、大きなメリットと言えます。

また、普段は安めの外資系エアラインで貯めたマイルも、ワンワールドならば、マイルを使ってJAL便に搭乗することも可能です。


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メリット2:
オーストラリアに強い


ワンワールドは、オーストラリアのネットワークが豊富です。

日本〜オーストラリア間には、LCCを除くと4社乗り入れており、
そのうち2社であるカンタス航空とJALが、ワンワールドに加盟しています

しかも、カンタス航空はオーストラリアの航空会社なので、オーストラリア国内線のネットワークも豊富です。オーストラリアのどこへ飛んでも、マイルの獲得・使用が可能になります。

逆に、
スターアライアンスだとANAの羽田〜シドニー・成田〜パース線のみ、スカイチームだと直行便はゼロになるので、ワンワールドの優位性がわかります

ちなみに、カンタス航空のマイレージ「フリークエントフライヤー」に限定されますが、ジェットスター航空の国際線でもマイルの加算・特典航空券の利用が可能になります。

カンタス航空のマイレージなら、JAL、カンタス航空、ジェットスター航空と3社全てで、マイルの加算・特典航空券の利用ができることになります。


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デメリット1:
高めの航空会社が多い


ワンワールドは一般的に、「料金が高めの航空会社」が目立ちます。

日本のJALをはじめ、ヨーロッパはブリティッシュエアウェイズ、アジアはキャセイパシフィック航空、オセアニアはカンタス航空など、あまり格安の運賃を出してこない航空会社が多いです(例外あり)。

例えば、ヨーロッパだと、ブリティッシュエアウェイズやフィンランド航空より、アエロフロートロシア航空、スカンジナビア航空などのほうが安いケースが多くなります(例外あり)。

ただし、東南アジアとオセアニアへ向かう場合、マレーシア航空にすれば、クアラルンプール経由にはなりますが、東南アジア、オセアニア方面への格安料金を頻繁に出してきているので、必ずしも、ワンワールドが高い航空会社オンリーというわけではありません。


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デメリット2:
北アジア・中国に弱い


香港を拠点とするキャセイパシフィック航空を含めない場合、北アジアでは、ワンワールド加盟航空会社はJALだけになります。

なので、
北アジア内での移動は、基本的にJALを選ぶ必要があり、JALとはいえ、選択肢が1社しかないのは不便になります(キャセイパシフィック航空の成田〜台北線などはあり)。

逆に、スターアライアンスには、ANAを含めると、北アジアだけでも4社が加盟していることを考えると、やはり北アジアでのワンワールドの存在感は薄いのが現状です。

ただし、「多少料金が高くても、乗るのは毎回JALでいい」「行くのはJALが就航している都市だけ」という方は、これはデメリットにはなりません。




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