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ワンワールド:
徹底ガイド
※ このページでは、アライアンス(航空連合)のワンワールド(OneWorld)について解説しています。
ワンワールドには、14の航空会社が加盟
2024年5月現在、ワンワールドは世界中の14の航空会社で構成されています(コネクトパートナーを除く)。
14社のうち、11の航空会社が日本に就航しています。ワンワールドの加盟航空会社数は、他のアライアンスに比べると少ないですが、代わりに、日本に就航しているエアラインの割合が高くなっています。
ワンワールドは1999年に結成され、代表する航空会社は、アメリカ地区からはアメリカン航空、ヨーロッパ地区からはブリティッシュエアウェイズになります。
各エリアごとの、ワンワールド加盟航空会社は以下の通りです。
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日系エアライン(1社)
↓日系エアライン |
●JAL
(2007年04月01日に加盟)
※●印は、日本に就航している航空会社 |
現在、ワンワールドにはJALが加盟しています。
ANAはスターアライアンスに加盟しており、スカイチームには日系エアラインは加盟していません。
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アジア系エアライン(3社)
日本近辺の韓国、台湾、中国からの加盟航空会社はなく、香港を拠点とするキャセイパシフィック航空、マレーシア航空、スリランカ航空と、東南アジア方面に寄った配置になっています。
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アメリカ系エアライン(2社)
上記2社のうち、日本にはアメリカン航空が乗り入れています。
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ヨーロッパ系エアライン(4社)
ヨーロッパ系は4社のうち、ブリティッシュエアウェイズ、イベリア航空、フィンランド航空、S7航空の4社全部が、日本に乗り入れています。
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オセアニア系エアライン(1社)
↓オセアニア系エアライン |
●カンタス航空
(設立時から加盟)
※●印は、日本に就航している航空会社 |
オセアニア系は、カンタス航空がワンワールドに加盟しています。
同じオセアニアからのニュージーランド航空は、スターアライアンスに加盟しています。
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中東/アフリカ系エアライン(3社)
現在、ワンワールド加盟の上記アフリカ/中東系エアラインで、日本に就航しているのは、カタール航空だけになります。
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「コネクト・パートナー」エアライン(1社)
↓コネクトパートナー |
●フィジーエアウェイズ
(2018年12月05日に加盟)
※●印は、日本に就航している航空会社
|
現在、ワンワールドの「コネクト・パートナー」エアラインは、フィジーエアウェイズだけになります。
これからも中規模・小規模エアラインを中心に、コネクトパートナーは増える可能性もあります。
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正規メンバーの航空会社と、コネクト・パートナーの航空会社の違いは?
ワンワールドには、正規メンバーの航空会社が14社加盟しており、それに加えて、コネクト・パートナーの航空会社が1社あります。
正規メンバーとコネクト・パートナーの主な違いは、
「正規メンバーは、ワンワールド全ての航空会社のマイレージプログラムで、相互にマイルの加算・特典航空券の予約ができる。ワンワールドのサファイア/エメラルド会員は、優先チェックイン、荷物重量/個数の緩和、ラウンジ利用、優先搭乗などのメリットを受けられる」
「コネクト・パートナーは、一部の正規メンバーのマイレージプログラムと限定で提携している。優先チェックイン、優先搭乗は全マイレージプログラムの上級会員が対象だが、ラウンジ特典は一部のマイレージプログラムのみ
ということになります。
ラウンジ特典を受けられるマイレージプログラムは、以下の通りです。
・アメリカン航空・アドバンテージ
・ブリティッシュエアウェイズ・エグゼクティブクラブ
・キャセイパシフィック航空・アジアマイル
・カンタス航空・フリークエントフライヤー
逆に、JALマイレージバンクなどで、サファイア・エメラルドの資格があっても、フィジーエアウェイズに乗る時は、ラウンジには入れないことになります。
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コネクト・パートナーの航空会社でも、マイルの加算・特典航空券の利用は可能。ただし、一部のマイレージプログラムのみ
ワンワールドの正規メンバー航空会社だと、スターアライアンスのどのマイレージプログラムでも、互いにマイルを貯めることができ、特典航空券の予約も可能になります(加算率や必要マイル数などの違いはあり)。
ただし、コネクト・パートナーの航空会社だと、マイルの加算・特典航空券の利用ができるマイレージプログラムは、一部に限定されています。
2021年4月現在、コネクト・パートナーであるフィジーエアウェイズで、マイルを貯められて、特典航空券を予約できるマイレージプログラムは以下の通りです。
・アメリカン航空・アドバンテージ
・ブリティッシュエアウェイズ・エグゼクティブクラブ
・キャセイパシフィック航空・アジアマイル
・カンタス航空・フリークエントフライヤー
現在、JALマイレージバンクは含まれていないので、フィジーエアウェイズに乗ってJALマイルの積算、JALマイルを使ったフィジーエアウェイズ特典航空券の予約は、共にできません。
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これからワンワールドに加盟する可能性がある航空会社
既にワンワールドに加盟している一部航空会社と提携している、最近関係を強めている等の理由で、アライアンスに加盟するなら、ワンワールドである可能性が高い航空会社は、以下の通りです(あくまでも可能性です)。
●決定!
・ハワイアン航空
(アメリカ)
●可能性あり?
・中国南方航空
(中国)
・バンコクエアウェイズ
(タイ)
・エアリンガス航空
(アイルランド)
・ゴル航空
(ブラジル)
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過去にワンワールドから脱退した航空会社
・ラタム航空
(2020年に脱退/スカイチーム加盟のデルタ航空と資本提携したため)
・エアベルリン
(2017年に脱退/倒産のため)
・マレブハンガリー航空
(2012年に脱退/倒産のため)
・メキシカーナ航空
(2010年に脱退/倒産のため)
・エアリンガス航空
(2007年に脱退)
・カナディアン航空
(2000年に脱退/合併のため)
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ラウンジ一覧
ワンワールドのサファイア・エメラルド会員、ビジネスクラス以上に乗客は、ワンワールド加盟各社のラウンジに入れます。
航空会社別のラウンジ一覧は、以下の通りです(日本就航の航空会社のみ抜粋)。
・JAL
・キャセイパシフィック航空
・マレーシア航空
・スリランカ航空
・アメリカン航空
・ブリティッシュエアウェイズ
・イベリア航空
・フィンランド航空
・S7航空
・カンタス航空
・カタール航空
・フィジーエアウェイズ
ちなみに、1回も飛ばずにワンワールドのサファイア会員になり、JALサクララウンジを含むワンワールド系ラウンジに入れる裏技があります
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上級会員制度
ワンワールド自体が、上級会員制度を用意しているわけではありません。
ワンワールドに加盟している航空会社のうち、どこか1社の上級会員になることにより、自動でワンワールドの上級会員資格も与えられます。
なので、必ずしもJALの上級会員を目指す必要はありません。アメリカン航空などの上級会員になっても、JALに乗る時、上級会員としてラウンジに入ったりすることが可能です。
航空会社別(マイレージプログラム別)の上級会員制度は、以下のリンク先をご覧ください。
・JALマイレージクラブ
・アメリカン航空・アドバンテージ
・キャセイパシフィック航空・マルコポーロクラブ
・マレーシア航空・エンリッチ
・ブリティッシュエアウェイズ・エグゼクティブクラブ
・カタール航空・プリビレッジクラブ
・カンタス航空・フリークエントフライヤー
ちなみに、1回も飛ばずにワンワールドのサファイア会員になれる裏技があります。
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メリット1:
JALが加盟
日本からは、日本航空がワンワールドに加盟しているので、日本国内線でマイルの獲得・使用ができます。これは日本人には大きなメリットになります。
また、「海外へ行く時はやっぱり日系エアラインがいい」という方も、海外へJALを利用することができ便利です。
JALは日本を拠点としているので、日本から、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアと各方面へ直行で飛べるのがメリットにもなります。
マイレージですが、自社のJALマイレージバンクをはじめ、提携しているアメリカン航空・アドバンテージ、ブリティッシュエアウェイズ・エグゼクティブクラブ等でも、JALをパッケージツアーで利用してもマイルが加算されるため、使い勝手がよくなっています。
そのため、主にJALを利用する場合でも、自社のJALマイレージバンクに限定せず、他に提携している数多くのマイレージプログラムの中から選べるのは、大きなメリットと言えます。
また、普段は安めの外資系エアラインで貯めたマイルも、ワンワールドならば、マイルを使ってJAL便に搭乗することも可能です。
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メリット2:
オーストラリアに強い
ワンワールドは、オーストラリアのネットワークが豊富です。
日本〜オーストラリア間には、LCCを除くと4社乗り入れており、そのうち2社であるカンタス航空とJALが、ワンワールドに加盟しています。
しかも、カンタス航空はオーストラリアの航空会社なので、オーストラリア国内線のネットワークも豊富です。オーストラリアのどこへ飛んでも、マイルの獲得・使用が可能になります。
逆に、スターアライアンスだとANAの羽田〜シドニー・成田〜パース線のみ、スカイチームだと直行便はゼロになるので、ワンワールドの優位性がわかります。
ちなみに、カンタス航空のマイレージ「フリークエントフライヤー」に限定されますが、ジェットスター航空の国際線でもマイルの加算・特典航空券の利用が可能になります。
カンタス航空のマイレージなら、JAL、カンタス航空、ジェットスター航空と3社全てで、マイルの加算・特典航空券の利用ができることになります。
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デメリット1:
高めの航空会社が多い
ワンワールドは一般的に、「料金が高めの航空会社」が目立ちます。
日本のJALをはじめ、ヨーロッパはブリティッシュエアウェイズ、アジアはキャセイパシフィック航空、オセアニアはカンタス航空など、あまり格安の運賃を出してこない航空会社が多いです(例外あり)。
例えば、ヨーロッパだと、ブリティッシュエアウェイズやフィンランド航空より、アエロフロートロシア航空、スカンジナビア航空などのほうが安いケースが多くなります(例外あり)。
ただし、東南アジアとオセアニアへ向かう場合、マレーシア航空にすれば、クアラルンプール経由にはなりますが、東南アジア、オセアニア方面への格安料金を頻繁に出してきているので、必ずしも、ワンワールドが高い航空会社オンリーというわけではありません。
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デメリット2:
北アジア・中国に弱い
香港を拠点とするキャセイパシフィック航空を含めない場合、北アジアでは、ワンワールド加盟航空会社はJALだけになります。
なので、北アジア内での移動は、基本的にJALを選ぶ必要があり、JALとはいえ、選択肢が1社しかないのは不便になります(キャセイパシフィック航空の成田〜台北線などはあり)。
逆に、スターアライアンスには、ANAを含めると、北アジアだけでも4社が加盟していることを考えると、やはり北アジアでのワンワールドの存在感は薄いのが現状です。
ただし、「多少料金が高くても、乗るのは毎回JALでいい」「行くのはJALが就航している都市だけ」という方は、これはデメリットにはなりません。
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